Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

振内駅跡 振内鉄道記念館 9月4日 2017年

2018-08-14 | Weblog
 振内駅跡は「振内鉄道記念館」として整備され開放されています。

こちらに来訪するのはこれで確か3度目となります。

初めて訪れた頃はまだ「廃線」とか「廃駅」には全く興味がありませんでした。

お目当ては屋外に静態保存されている「D51-23号機」の観賞でした。

当時は北海道に静態保存されている蒸機を訪ね歩いていました。

この地が「富内線」という国鉄振内駅跡などとも知らず、夢中で蒸機を観賞していました。

D51 と 23 の間に “-(ハイフン)”が入るのは、サハリンに輸出された蒸機を表すことは当時から知っていました。 

輸出仕様のD51はやはり“エキセントリック”な雰囲気を纏っています。



鉄道記念館はとても立派な施設です。



鉄道関連の施設なのはその外観からもすぐに分かります。

壁のレリーフは北海道鉄道史祖ともいえる「義経号」の勇姿であります。

小樽の総合博物館にはその同型機7106号機、愛称「しずか号」が1階ホールに美しく展示されています。

そのまま「西部劇」に登場しそうな姿。

“ダイヤモンド・スタック(火の粉止め装置)”や巨大な“排障器”など特徴的な装備はアメリカンそのものですね。

しずか号の実機を見ますと意外なほど“小型”なのにビックリします。

北海道開拓期にはアメリカから輸入されたこれらの蒸機達が活躍していたのですね。



鉄道記念館前の道には「振内鉄道記念公園線」と案内標識が設置されています。

日高町駅から「何もない」鉄道駅跡を観賞して来ました。

初心者には辛い物件が続きましたが、ここ「鉄道記念館」は見所満載です。



…とは言っても、この記念館に入館するのは今回初めてです。

町役場で管理されている記念館は普段は施錠されていて、来館者は役場に連絡して開錠してもらい入館するシステムです。

北海道の記念館や博物館にはポピュラーなシステムです。

それが面倒なオジサンは、たまたま開館していたチャンスに乗っかり館内を観賞させていただきました。

1階ホールには動輪が展示されています。

C58 の動輪とネットには書き込まれているのですが…

確かに動輪径は1520mmほどはありそうです。

ホイールも「ボックス・スポーク」と呼ばれる箱型動輪です。



しかし…この刻印はどういう意味なのでしょうか?

“55201”なんだろう?

これが C58 動輪とイマイチ釈然としない理由であります。



保線で使用される道具や備品でしょうか



記念列車に取り付けられたヘッドマークが展示されています。



これまで訪ねてきた駅のホーロー製駅名標



富内線のどこかの構内でその任務を全うした転轍機



こちらもローカル駅構内で見かける「ダルマ・ポイント」と呼ばれる転轍機



振内駅で使用されていた駅備品

タブレット閉塞器

開いたままの金庫

…などが展示されています。



屋外は記念公園としてホームには富内線の駅名標が並べ展示されています。



客車はライダー・ハウスとして利用されていて管理は平取町役場が行っています。

初めて訪れた時の客車はライト・ブルーの塗装でしたが、近年塗り直されたのでしょうね。

鮮やかなブルーになっています。



参考までに…

こちらが2011年に訪れた時の客車の写真です。



D51-23号機の勇姿です。

彼も見違えるように綺麗に塗り直されました。



こちらが2011年当時の D51-23号機の姿です。

油っ気が引けてカサカサのペイントとなっていました。



“デフ”にはこの蒸機を寄贈した方の名を刻んだプレートが添付されています。



以前それは、キャブ入口にポツンと置かれていました。



振内駅構内を見ます。

まるで現役路線を思わせるような臨場感です。

*ホーム縁石が取り外されているのは改修のための安全措置なのかもしれません。

屋外展示ですから、風雨雪、そして紫外線と厳しい環境に置かれている鉄道遺構

見違えるようにペイントされました。

町の大切な歴史遺産であることを認識されているからこそ、こうして手厚いメンテナンスが施されているのでしょう。

放置され自然に還っていく鉄道遺構も多く見てきました。



消えてゆく鉄道遺構があれば、未来に遺されてゆく鉄道遺構もあります。

「振内鉄道記念館」は後者でしょう。









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