Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

雨宮21号機 丸瀬布いこいの森 9月8日 2013年

2014-08-02 | Weblog
サロマ湖のホテルから最初に立ち寄ったのが、丸瀬布いこいの森です。

こちらで動態保存されている「雨宮21号機」を観賞します。



雨宮21号機の沿革が記述されたプレートです。

レールファン初心者のオジサンにもとても分かりやすく書かれていて助かります。

「ふ~ん…なるほどね」なんて。

「雨宮」とは当時東京深川にあった「雨宮製作所」という会社で、そこで制作された軽便鉄道規格の蒸機がこちらで動態保存されている蒸機だったようです。



例によって、朝が早いものですから営業までにはまだ間があり、切符売り場にもまだ誰も居ません。



ポールの先端には「21号機」のマスコットが取り付けられています。



お客さんはこちらのホームから乗車されるようです。



機関庫の前で営業前の点検をしている「21号機」です。

エンジニアの方と比較するとかなり「小ぶり」なのが分かります。

軽便鉄道規格…軌間762mmなのだそうですから、その小ささにも納得です。



動輪を見てください。

直径は610mmだそうです。

同じ三軸C型のC57の巨大な動輪とは比較にならない位にちっちゃいです。

でも、動輪を駆動するワルシャート弁機構は本気の作りとなっています。



21号機の機関庫です。

ハーフティンバーのお洒落なデザインの機関庫は背景の青空にすごく映えます。

日本じゃないみたい。



機関庫の中には様々な工具や油脂類が備えられています。

本物の「生きた香り」がしました。



この先にも保存車両が保管されている車庫が見えています。



ボイラーの状態を点検しているのでしょうか?

盛大に蒸気を吹き上げています。

静態保存機には見られない生きている証…生き様?ですね。

機関手さんの足元には燃料の「薪」が見えます。

雨宮21号機は薪と石炭とのハイブリッド?なんですね。



エンジニアと機関手さん。

営業前の忙しい時間帯だとは思うのですが、話しかけたら色々とお話を伺うことが出来ました。

「どこから来たの?」なんて訊ねられて「東京です」と答えたら、息子さんが東京に就職して、オジサンの自宅に近いところに住んでいて「おぉ…」って話が盛り上がりました。





どうしても「動輪」の可愛らしさに目が行ってしまいます。

動輪の大きさの割には、腰から上のボリュームが目立ちます。

集煙装置の「ダイヤモンドスタック」も目線を上げる一要因になっています。




トロッコっぽいタイヤが可愛らしいです。

ミニチュアみたいに見えてしまいます。



連結装置も普段訊ね歩いている静態保存機とは全く異なる機構です。

森林鉄道規格なのでしょうか…



雨宮21号機は「タンク機」ですからここには水は積んではいなくて、薪と石炭を積んでいます。



ピカピカに磨き上げられたプレート。

「北」の文字をデザインしたのでしょうか…

機関手さんに訊ねてくれば良かったです。



タンクサイドに誇らしげに貼られた21号機のプレート。

ただ綺麗なだけじゃなく輝いています。



美しくメンテナンスが行き届いています。



ワルシャート弁機構…動的メカニズムの美しさの極致

毎日、緻密な保守・点検が行われているのが分かります。




ボイラーの安全弁も可愛らしい。

営業運転前の忙しい時間にお邪魔しました。

開園前なのに色々な施設を見学させていただいちゃいました。

もちろん、「写真撮らせてください」と声掛けはしています。



笑顔で色々とお話を聞かせて頂いた機関手さん、ありがとうございました。

すごく見応えがありました。

やっぱり、「生きている蒸機」はオーラもすごいです。

静態保存機とは全く異なります。




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