2024/04/12放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠が担当する第五日。今日は金曜日。昔は、花の金曜日と言われ、友達や同僚と夜を楽しく過ごす日でしたが、今は死語でしょうか。
しかし神様のことばはいつでも楽しく味わうことができます。今日も昨日の続きで、「むちと叱責は知恵を与える」と題してお話しをします。
旧約聖書箴言29章15節をお読みします。
「むちと叱責は知恵を与える。放っておかれた子は母に恥を見させる。」
今日はちょっと子育て論的なお話をしましょう。私は子育てには成功したと言えるような者ではありませんが、二人の子どもを育てて社会に送り出してみて、やはり子育てにはしっかりとしたしつけが必要と思います。
「むちと叱責は知恵を与える」 これを文字通りに受け止めて、実際にむちを使って厳しく打ち叩いて子育てをすることと捉える人もいるようですが、そうではありません。むちで打つような厳しさで、信念と覚悟を持って、というのが本当でしょう。
私が大学で学んでいた時に心理学の教授がよく冗談交じりに言っていました。「子どもは生もの、放っておいたら腐ってしまう」と。
確かにそうなのです。生まれたての子どもは本当にかわいいです。「かわいい、かわいい」で毎日過ごせますが、いつまでもそうではありません。私の娘にも子どもが生まれました。孫が遊びに来ると私は本当に嬉しい。孫は何をやっても可愛い。お爺さんには怒る理由はありません。
しかし母親である娘にとってはそうではありません。娘が次第に子育てに悩み始め、親になっていく姿を見て、私は子育てからすっかり開放されている自分がいることを感じました。そして子育ての責任は改めて大きなものだったと思うところがありました。
「放っておかれた子は、母に恥を見させる。」
昔、米国の小児科医ジェームズ・ドブソン先生が「思い切ってしつけましょう」という本を書き、反響を呼びました。何が悪いか、何が正しいか、どうしたら正しいことができるのか、子どもは愛情をもってしっかり躾けるべきで、心を砕けばその努力は必ず報われるのです。
では今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2024.4.12放送でのお話しより )
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