♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■おことばをください③ / 大嶋重徳

2024年07月31日 | Weblog

2024/04/24放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
 私の担当する週はルカ福音書からご一緒に聖書を学んでいます。今週はルカ7章から、イエス様が「これほどの信仰を見たことがありません。」と言われた百人隊長のお話を見ています。

 この箇所の魅力溢れることは、これほどまでにイエス様が驚かれた信仰にその信仰の持ち主が気づいていないということです。

 私たちも今日受けとめておきたいことは、自分が到底 "無い" と思っているところにイエス様は信仰が "ある" と言ってくださる。自分の自信のない信仰を実は神様が認められ、褒められていることがあり得るのです。

 では百人隊長の信仰の出発点はどこにあったのでしょうか。それは彼が重んじていたしもべのためでした。百人隊長にとってイエス様に助けを求めた時、それは自分のためではありませんでした。彼は自分のいのちを助けてくれと頼んでいるのではありません。愛する大切なしもべのために、自分の中で超えられないと思っている一線を越えてでもイエス様のもとへと近づこうと思ったのです。彼は一人のしもべのためにイエス様を求めました。ここに彼の出発点があったのです。

 私たちは、「信じる」とは自分のために信じると思いがちです。自分の救いはともかく、私は家族が救われるために信じるとはあまり考えつくことではありません。
 しかしこの百人隊長は、自分はイエス様のもとへ行く資格はない。しかしどうしても、イエス様に来ていただかなければならない。それはしもべのためでした。自分の人生のためには、神に直接求めるという一線を超えることはしなかった彼が、自分のしもべのためならば彼は神を求めたのです。彼は自分が超えられないと思っていた一線を超えました。

 こういうところにも信仰は始まるのです。今日あなたが誰かのために何かをしてあげたいと思っていることがあるでしょうか。自分の力では到底適わない、自分の手が届かないかもしれません。しかし神様ならば何とか出来ると思うならば、神様を求めてください。あなたはまだ神様のことを信じていないかもしれない。しかしあなたがその一線を越えて、神様に祈り求めるならば、神様はあなたの祈りを聴き、応えてくださるのです。そしてそこに神様はあなたの信仰を見出して、その祈りに応えてくださるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2024.4.24放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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