2024/04/09放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠が担当する第二日。継続は力なり、です。今日も昨日に続いて聖書の箴言から見てまいりましょう。
今日は、「誠実な人たちは幸せを受け継ぐ」と題してお話しします。旧約聖書箴言28章10節をお読みします。
「直ぐな人を悪い道に迷わす者は、自分の掘った穴に陥る。
しかし、誠実な人たちは幸せを受け継ぐ。」
歳を重ねてみると様々に自分の粗が見えてくるものです。不思議なものです。もっと早くに気づいていればよいものの、こんな歳をとってしまってから気づいても遅いではないか、と思うことはないでしょうか。
しかし私の友人が言いました。いやいや、人生100年時代、気づいて直したいと思うことは素直に直して行けばいいじゃない。まだまだこれから30年、40年は生きるのでしょう、と。
なるほどです。人生命ある限り、変わり続ける努力をする、これは人間に与えられた祝福です。
ともあれ、箴言の著者は、誠実に歩む人は幸せを受け継ぐ、と語ります。その逆に、正しい人を迷わすような者は自分の掘った穴に落ちる。つまりその悪い行いの報いを受ける、と言います。
嵐に揉まれ黒ずんだ海が、嵐が通り過ぎて元の美しい海に戻っていくように、この世の社会も物事が回復していくように仕組まれているところがあるのです。正しいことをすればそのよい報いは必ずあると信じてよいでしょう。注意したいのは、このように教えられているのは、王様、国を支配する指導者に対して、ということです。
つまり、指導者、権力者こそ、物事を自分の思うように進めてしまう誘惑に最もさらされやすいのです。
自分にとって利用価値のない人は粗末にし、利用価値のある人にはいい顔をする、そんな悪どいことをしてしまうリスクがあります。
けれどもそれではいけない、そのような悪い歩みは必ずその跳ね返りを受けるのだ、注意せよ、ということでしょう。
気づいた時が吉日です。神を恐れ、神の前に心から誠実な歩みをさせていただきましょう。
では今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2024.4.9放送でのお話しより )
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