♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■見よ、この人を / 関根弘興

2024年07月02日 | Weblog

2024/03/26放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 今週はイエス・キリストがどうして十字架につけられたのか、そのことを覚える受難週を迎えています。

 イエス様は罪を犯したことも、その口に何の偽りもないお方でした。しかし当時の宗教指導者たちのねたみによって逮捕され、でっちあげの裁判が行われ、むごたらしい十字架刑に処するためにエルサレムに赴任していたローマ総督ピラトのもとにイエス様は連れ出されたのです。

 しかしピラトはローマの法律に照らし合わせてもイエス様を死刑にする罪を見つけることが出来ませんでした。そこでピラトが思いついたのは恩赦という方法でした。
 当時ユダヤ最大の祭りであった過越の祭りには囚人を一人赦免する習慣がありました。ピラトは、当時有名な凶悪犯であったバラバとイエスとどちらを釈放してほしいのか? と集まっていた群衆に問いかけたのです。

 すると何と、ピラトの思惑とは反対に、当時の宗教指導者達は群衆を説きつけて、「バラバを解放しろ! イエスを死刑に!」と叫ばせました。

 そこでピラトはまた考えました。「そうだ、このイエスを痛めつけ、その惨めな姿を群衆にさらすことをすれば、さすがに訴えを取り下げるだろう」そう考えたのです。救い主と言っている男の威厳をズタズタにしてしまえば、訴え出た人たちも満足して無理な要求を引っ込めるのではないか、そう考えたわけです。

 そこで兵士たちに命じてイエス様を鞭で打たせました。そして茨(いばら)で編んだ冠をイエス様の頭にかぶせたのです。イエス様の頭には棘(とげ)が刺さり、血が流れ出てきました。

 そしてイエス様は紫色の着物を着せられ、「ユダヤ人の王様、ばんざーい!」と嘲(あざけ)られました。

 総督ピラトは、鞭打たれ頭から血を流す惨めなイエス様を群衆の前に連れ出し、こう言いました。「見よ、この人を」と。

 しかし宗教指導者や群衆は、「この男は見るに値しない男だ! 葬り去られるべき男だ! 十字架につけよ!」と激しく叫び続けたのです。

 そしてついにピラトは、イエス様を十字架につけるため彼らに引き渡してしまいました。
 そしてイエス様はゴルゴタと呼ばれる丘の上でむごたらしい十字架につけられていくのです。

 あなたは、「見よ、この人を!」と問われたとき、イエス様の何を見ますか? 

 聖書は、「イエス・キリストこそ、まったく罪を見いだすことの出来ない罪なき方であり、あなたがたの王である。だからこのイエスを見なさい!」と語りかけているのです。


 ( PBA制作「世の光」 2024.3.26放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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