2024/04/10放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠が担当する第三日。「三日の馬飼い」と言うことばがあります。三日坊主と意味は同じです。今日を乗り越えたら、また聖書が面白くなります。
今日は、「主により頼む人は豊かにされる」と題して、昨日の続き箴言28章から読んでみましょう。
箴言28章25節をお読みします。
「欲の深い人は争いを引き起こす。しかし、【主】に拠り頼む人は豊かにされる。」
欲深を戒めることわざは日本にもたくさんあります。例えば「欲の熊鷹股裂くる」と言われます。一羽の大きな熊鷹が、二頭の猪を左右の足でそれぞれ捕まえたところ、その二頭の猪が左右に逃げようとし、熊鷹はこれを逃がしまいと頑張ったために股が避けてしまったというお話から、強欲は身を滅ぼす、と戒めることわざとなったものです。
ただ欲のない人などいないですし、欲を捨て去ることもなかなか難しいものです。どこまでが強欲なのか、その境界も曖昧です。ただ、欲に度が過ぎれば争いが起こると、聖書は言います。争いは、一つの警告、知らせ、と考えるべきでしょう。
しかし率直なところ、欲で失敗した経験のある人は、もうそのような物欲から解放されたい、自由になりたいと思っていることもあるのではないでしょうか。どうしたらよいものでしょう。
新約聖書にはザアカイという取税人のエピソードが出てきます。彼もまた欲深な自分の問題を感じていた人でした。彼は強欲さによって大変なお金持ちになりましたが、逆に、本当に心を分かち合う友は誰もいない、実に寂しい人でした。華やかな人生の陰で彼はぐじぐじ、くすぶった思いを抱いていたのです。
ところがある日、そのザアカイはイエスと出会い、「あなたに本当に必要なのはお金ではない。友である。」と示されるのです。そして彼は、そう語られるイエスが真実な友となってくれたことで変えられていくのです。
欲を捨て去ろうと、修行僧のように頑張らず、私たちの心の友となってくださる神がおられることを知ることはとても大切なことです。豊かな人生の秘訣は目に見えるものではなくて、目に見えない神の愛と誠実さに目を開かれることにあるのです。
( PBA制作「世の光」 2024.4.10放送でのお話しより )
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