♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■私はまさっていませんから / 福井 誠

2019年06月05日 | Weblog
2019/5/1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。
   継続は力なり。聖書を一日一日と読み進む毎に不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。では今日も聖書を開いて参りましょう。今日は列王記第一19章4節から「私はまさっていませんから」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「【主】よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。
    私は父祖たちにまさっていませんから。


 列王記に特徴的な記事として預言者エリヤのエピソードがあります。旧約聖書の中でエリヤは、イスラエルの出エジプトを導いた偉大な指導者モーセに並ぶ、とても重要な人物です。エリヤはユダの王妃イゼベルに仕える異教の預言者たちと霊的な力の対決をし、勝利を収めました。これを知ったイゼベルは、エリヤを遣わす神が本当に生きておられて恐るべき方なのだと悟り悔い改めるのではなくて、むしろ激しく怒り、エリヤを殺そうとするのです。

 さてそれまで神以外の何者をも恐れず神のさばきつかさとして勇敢であったエリヤは、どういう訳か使者に伝えられたイゼベルのことばを聞くと、恐れを為して逃げ出してしまいました。「私はそんな大層な人物でもない、普通の人間。もうこんなお役目は御免だ。早く私の荷を降ろしてください。」と言わんばかりですね。

 新約聖書にはヤコブの手紙というものがありますが、その著者ヤコブはそんなエリヤを指して「私たちと同じような人である」と言います。確かに人には大胆で勇敢な時もあれば、全くしっぽを巻いて逃げてしまうような弱虫になる時もあるものでしょう。けれども、このエピソードが語る大切な点は、そのように浮き沈みのあるエリヤの弱さを神様がしっかり受け止めて助けを与えている点です。一人では立てない、とごねるエリヤに神様は強力な助け手を起こされています。

 神様は私たちの弱さも悪さもみな分かった上で勝利や祝福を約束してくださるお方です。神の私たちに対する愛と真実さはとこしえに変わることがありません。まことに憐み豊かで私たちの側に立ってくださる神に信頼し、歩ませていただきたいものです。

 では良き一週を祈ります。
  
 (PBA制作「世の光」2019.5.1放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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■サウロの回心 -1  息をはずませて / 板倉邦雄

2019年06月04日 | Weblog
2019/4/30放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「サウロの回心 その1 息をはずませて」という題でお話ししましょう。
 
 今日からはキリスト教にとってとても大事な回心についてお話しします。この回心は心を改める改心だけではありません。この回心は心が180度回る回心です。まことの神様への信仰の心と生活へと向かう心です。サウルの回心はそのような回心でした。使徒の働き9章です。

 さてサウロはなおも主イエスを信じる信徒たちに対する脅迫、殺害、暴力の息を弾ませていました。サウロは家々へ押し入って男や女を引きずり出し次々に獄中に渡して教会を荒らし回りました、と使徒の働き8章の3節で確認しましたねえ。憎しみは更なる憎しみを、暴力は更なる暴力へと進むと言われます。サウルも主イエスを信じる信徒たちへの脅迫、迫害、殺害は更にエスカレートしていきました。エルサレムの都だけではなく外国のシリアのダマスコへ逃げていったキリスト信徒たちにまで向けられました。まさにサウロはストーカーになり果ててしまったのです。その頃の自分の心と生活をサウロは次のように振り返っています。

 「わたし・・・も以前には、無分別で、不従順な、迷っていた者であって、さまざまの情欲と快楽との奴隷になり、悪意とねたみとで日を過ごし、人に憎まれ、互に憎み合っていた。」(テトスへの手紙3章3節 口語訳聖書)
 
 サウロは大祭司の所へ行ってダマスコの諸会堂あてに許可証を求めました。それはこのナザレのイエスを信奉する者たちを見つけ次第男女の別なく縛りあげてエルサレムに引っ張って来るためでした。サウロは部下を数人連れて馬上の人となったと思われます。息を荒らげて闘志を燃やし出発しました。サウロはナザレのイエスを信じる人は誰でも、とにかく気に食わなかったのです。遠くまで旅をしてでも捕まえに生きたかったのです。サウロは「とげのついた棒を自分で蹴り続ける」(使徒の働き26章14節参照)愚かなことをしていました。自分で傷つき、自分を痛め続けていたのです。心の目が閉じてしまっていたからでした。つづく。

  (PBA制作「世の光」2019.4.30放送でのお話より )

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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■孤児の慈父 曾田嘉伊智 / 岩井基雄

2019年06月03日 | Weblog
2016/4/29放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
 最終週の月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は孤児の慈父としてキリストの愛を伝えた曾田嘉伊智(そだ・かいち)について学んでみましょう。

 韓国の孤児を育てた日本人として以前、田内千鶴子さんを紹介させいただきましたが、実はもう一人キリスト者として韓国の孤児を育てた人、それが曾田嘉伊智です。嘉伊智は慶応3年に山口県で生まれ、岡山で学び、小学校教諭をし、25歳にはノルウェーの船員として香港に滞在、台湾でドイツ人経営の工場で通訳として働きます。31歳の時に台湾で酔っぱらい道端で死にそうになる中、ある韓国人が助けてくれたことがきっかけになり韓国に恩返しをしたいと願い、38歳で韓国に渡りました。嘉伊智はキリスト教会館で日本語教師として働く中、自分の罪を認め、キリストを信じ、クリスチャンとなります。41歳の時、熱心なクリスチャンである上野タキと結婚し、教会の伝道師として活躍します。更には鎌倉保育園の京城(ソウル)支部長・園長として韓国で孤児の保育活動に当たり、千人以上の孤児をキリストの愛をもって育て上げていったのです。太平洋戦争後一時日本に帰国し、朝鮮戦争などで再入国が困難となりますが、キリスト教関係者の尽力もあり韓国側の招請でソウルに戻り、1962年ソウルで地上の生涯を全うしました。95歳でした。今はソウルの永楽教会が彼の働きを受け継いでいるそうです。ソウルにある外国人宣教師墓地には500近くのお墓がありますが、日本人のお墓は曾田嘉伊智のだけだそうです。

 聖書のことば
 「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世で自分のいのちを憎む者は、それを保って永遠のいのちに至ります。
       新約聖書 ヨハネの福音書12章24節、25節

 この「一粒の麦」とはキリストのことですが、キリスト者であった曾田嘉伊智はキリストの愛に倣い、自らも一つの麦のように人生を懸けて韓国の孤児のために自分のいのちを注いだのです。私たちもキリストの愛に生かされ、豊かな実を結ぶ者とされたいと願います。
 
  (PBA制作「世の光」 2019.4.22放送でのお話より )
 
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■復活のイエスに出会ったパウロ / 羽鳥頼和

2019年06月01日 | Weblog
2019/4/27放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
 二週にわたってイースター・スペシャルをお送りしてきました。今日は新約聖書 使徒の働き9章から「復活のイエスに出会ったパウロ」のことをお話しします。

 パウロは最初、キリスト教会を迫害していました。彼はダマスコへ行き、エルサレムから逃れていた信者たちを探し出して捕まえようとしていました。ところがその途上で、天からの光が彼の周りを照らしました。彼は目が見えなくなってしまいます。その時、彼は復活されたイエスの声を聞いたのです。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたがしなければならないことが告げられる。」(使徒の働き 9章5、6 節

 立ち上がったパウロは人に手を引かれて何とかダマスコに行きました。彼は三日間、目が見えず、その間食べることも飲むこともしませんでした。そんなパウロにイエスは幻の中で再び言われました。「アナニアという人があなたを尋ねに来る。彼はあなたの目が再び見えるようにする。」 更にイエスはパウロにこれからするべきことを教えられました。「わたしのことをユダヤ人だけでなく、外国人にも宣べ伝えるようにわたしがあなたを選んだ。」 更にこの働きのために多くの苦しみを受けることをイエスは教えられました。その後、イエスの言われた通りアナニアによって目が見えるようになったパウロはイエスを信じて洗礼を受けました。そしてイエスに言われた通り、ユダヤ人の会堂に行き、「この方こそ神の子です」とイエスのことを宣べ伝えました。それからパウロはイエスに言われた通りにイエスのことを外国人にも宣べ伝えていったのです。更にパウロはイエスに言われた通りに多くの苦しみに遭います。そんなパウロはこのように告白しています。
 「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(ガラテヤ人への手紙 2章20節 )

 明日は日曜日です。キリスト教会ではイエス・キリストの復活を記念する礼拝をささげます。 お近くのキリスト教会にいらしてください

 (PBA制作「世の光」 2019.4.27放送でのお話より )
 
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