goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ことばを救うクリスマス3 / 大嶋重徳

2024年01月03日 | Weblog

2023/12/27放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 今週はヨハネによる福音書から私たちの普段使っていることばについて考えています。

 ヨハネ福音書1章14節にこうあります。
   「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」

 神のことばが人となって私たちの間に住んでくださったのです。恵みとまことに満ちている神のことばが、人のことばの中に入ってきてくださったのです。ここにクリスマスの理由があります。クリスマスに神の子イエス・キリストがこの世界に「ことば」となって生まれてくださったのは、私たちのことばを救い出すためにです。私たちの生活のことばが変えられていくためにです。神は私たちの日常のことばを救い出そうとしてくださっているのです。
 
 「住まわれた」ということばには「天幕を張ってそこに住む」という意味があります。旅行先の簡単な宿泊ではありません。
 私が北陸金沢に住んだ時に「風の人」ということばを教わりました。風の人とは、その土地で生まれていない人のことだそうです。「あの人は風の人だからね」という場合、「またどこかへ移り住む人でしょ」という意味合いがあります。厳しい雪国に住む人たちの自然とともに生きる覚悟から生まれたことばなのだと思いました。雪に閉ざされる冬を生きる覚悟があるのか、それがなければその人に期待しても自分が虚しくなるからなのだろうと思います。

 しかし神は「私たちの間」に住んでくださいました。この世界に生きる覚悟を神がしてくださったのです。しかも赤ちゃんの姿で生まれ、飼い葉桶という貧しさを経験し、私たちの間に住んでくださいました。

 イエス・キリストは私たちの世界の苦しみを知っておられる神です。そして何より十字架につけられ殺されるという人間の悪意に満ちたことばに取り囲まれながら、神のことばを見失うこと無く、愛のことばをこの世界にもたらし続けられたのです。
 その方の言うことだからこそ私たちには届くのです。響くのです。「風の人」と対になることばは「土の人」です。しかしこの神のことばは「人間の土」に混ざり込んでしまうことばではありません。人間のことばに敗北し飲み込まれてしまうことはありません。キリストのことばは私たちの聞いたことのないことばで、人間の罪のことばに混ざることのない新しいことばなのです。この神のことばが私たちに与えられたのだからこそ私たちのことばも救われていくのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.12.27でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする