2022/7/12放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。今週は5章です。イエス様のガリラヤ伝道の様子が描かれています。
イエス様の説教中に、一人の病人が天井の屋根を突き破ってイエス様の目の前に吊り降ろされてきました。それを助けた友達四人の行動をイエス様は、「信仰だ」と言ってくださったのです。
この四人の友達は病気を治すイエス様のうわさを聞いて心が動きました。仲が良かった友人だったでしょう。一緒におしゃべりをし遊んでいた友が突然、脳梗塞・脳出血になる。うまく話せなくなった友達の不自由な生活を我が事のように思い悩んだのです。自分にできることは何でもやってあげたいと思った。
そして一杯になっている家に入れない状況を見て、「天井から吊り降ろそう」と誰かが言ったのです。常識ではやらない行動です。家の持ち主にも必ず怒られるでしょう。何よりイエス様に怒られるかもしれない。四人の一致もないといけません。
ここには人間の思い込みを突き破る信仰がありました。常識的な考え、天井を突き破るほどの友達への愛があったのです。そしてこの光景を何よりもイエス様が喜ばれました。
私たちは「やろうと思ったらできる」と言いながらやらないことがあります。常識や人の目、自分の経験値が目の前に立ちはだかっています。しかし、この四人の友達は常識を破りました。人の家の屋根を破り、先に一杯来ている人々の順番を追い越し、一番前にのさばり出る。通常の常識で考えると、重病人を外に置いたままイエス様の話が終わるのをひたすらに待つ。いや、脳梗塞の友達の様子を見ると、日差しの強いイスラエルの外に何時間も置いておくわけにはいかない。諦めて帰ろう、となったでしょう。
私たちは諦め易いものだと思います。やろうと思ったらできると言いながら少しやってみて、精一杯やったんだからとあきらめる。あと少し先に、素晴らしいものがそこにある、キリストがこの壁を一枚破ったらそこにおられるのがわかる。やればいいのにやめてしまうのです。
しかしイエス様は、信じる信仰とはそう簡単に諦めないことだと思っておられた。信仰とは諦めない力です。今日私たちは諦めない力をイエス様からいただきましょう。あなたが突き破ってくるのを待っておられるイエス様がおられるのです。
( PBA制作「世の光」 2022.7.12放送でのお話しより )
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