2021.5.26放送
世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。
昨日は、ダビデ王が罪を犯した事によって、神がダビデ王の罪に対する災いとして、人々を疫病で打たれたこと、それでダビデが自分の罪を認め、悔い改めて、「民を打つことをとどめてください」と神に願ったことをお話ししました。今日はその続きです。
ダビデの悔い改めのことばを聞かれた神は、「オルナンの打ち場に、祭壇を築きなさい。」と命じられました(歴代誌第一21章18節参照 )。打ち場とは収穫した穀物を脱穀する場所です。そして祭壇とは、神にささげ物を献げる所です。オルナンという人が持っている打ち場に祭壇を建てるように神はダビデに命じられたのです。
ダビデは神に言われたとおりにしました。オルナンに十分な代金を払い、そこを買い取り、そこに祭壇を築き、そこで全焼のささげ物と交わりのいけにえを神に献げました。
ダビデが神に祈ると、神は祭壇の全焼のささげ物に天から火を下し、疫病で民を打つことをやめられました。
ダビデは、神が祈りに応えて疫病を収束して下さったことを見て、そこで再び神にいけにえを献げました。
このように、オルナンの打ち場は、神が選ばれ、神がダビデとイスラエルに与えられた聖なる場所です。ダビデはこの出来事を通して、神の裁きの厳しさと神のあわれみを教えられました。
さてこの頃、神が定められた神の幕屋と祭壇はギブオンにありました。しかし、神を恐れたダビデはギブオンの祭壇に出て行くことができないでいました。このオルナンの打ち場は神が祭壇を築くようにと定められた場所でした。ですからこの後ダビデは、この神の裁きとあわれみが現されたこの場所に神を礼拝する神殿を建設するように導かれるのです(歴代誌第二3章1節参照 )。
明日は、神殿建設の準備をするダビデについて旧約聖書の歴代誌からお話しします。
(PBA制作「世の光」2021.5.26放送でのお話より)
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