2021.5.31放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。今日からしばらく、「世の光」70周年記念特別番組をお届けします。それで今日は私の人生の新しい旅立ちとなった「世の光」との出会いをお話ししたいと思います。
今から半世紀前、1970年、当時の社会は日米安全保障条約をめぐって混乱していました。その年の5月、私は御茶ノ水駅で偶然手渡されたチラシから、全く予想してなかったキリスト教の講演会に行きました。
「新しい皮袋」という妙なことばだけが耳に残ったままその会場を出た所で、見知らぬ一人の大学生K君に呼び止められました。彼と喫茶店で議論した結果、私の終電がなくなり、彼の家に泊めてもらうことになりました。
その夜、眠りに落ちてく枕元で、「おはようございます。羽鳥明です。」という優しい声が聞こえました。それが私とラジオ番組「世の光」との初めての出会いでした。
6月、社会変革を求めてデモに参加しましたが何も変わりませんでした。ただ私の心の中は散乱したビニール袋のようにすべてが無意味に思われました。
7月、あのK君に誘われ羽鳥明という人が講師だという「世の光サマーキャンプ」に参加しました。キャンプの主題は「力ある人生」、それを妨げる私たち人間の根底にある罪、神の愛、キリストの十字架、・・・全く初めて聞く話でした。と同時に、正義や平和を叫びながら憎しみで埋まった汚い心、偽善・・・私の心の内が全部見透かされていました。
そんな心の闇を自分の力では吐き出すことはできない、そう心に迫られた時、「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネの福音書8章12節 )と招くキリストの声が私の渇いていた魂に染み込んできたのです。
「信じます。」 涙と鼻水とがノートを濡らした19歳の夏。これが私と「世の光」、イエス・キリストとの出会いであり、新しい旅へ出発信仰!の時となりました。
あの日、私を闇から光へと導き出してくれた世の光・キリストは、今日あなたを光の中へと招いておられます。あなたもぜひ新しい旅へと歩き出してください。
(PBA制作「世の光」2021.5.31放送でのお話より)
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