♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書-60 名も無き人の中から / 大嶋重徳

2021年11月01日 | Weblog

2021.5.17放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。

 今週の箇所3章では、イエス・キリストから遡って創世記に記されている最初の人アダムに至るまでの系図が出てきます。私たちが初めて新約聖書を読もうとしたときに最初に私たちの前に立ち塞がるのがマタイ福音書の系図でしょう。聖書を読んでみようとして、系図がいきなり出てきて、もう気が滅入ってきます。この後、面白いことが書いてある気がまったくしません。何のために系図があるのでしょうか。

 ルカ福音書には有名なダビデ王という人が出てきますし、他にも旧約聖書によく出てくるヤコブ、イサク、アブラハム、そしてノアもまた出てきます。しかしここで気づくのは、ほとんどの人は有名人ではないということです。ルカが、ルカ福音書の系図で明らかにしようとしているのは、イエス様が生まれるのにあたって多くの無名な人の織りなす系譜の中にキリストが生まれられたということです。歴史の中に忘れられているような誰も思い起こさない人の名前を辿りながら、アダムとイエス様を繋ぐことをルカは目的にして記しているのです。

 しかし人間の系図を作る時は違います。実は昔は貴族の家の出身であった、とか武士の家の出であることを誇ろうとします。江戸幕府が作った士農工商という差別構造はまさにそのような人間のプライドを利用した統治のための差別構造でした。自分のアイデンティティーの置き場を自分の血筋に置こうとする人間の弱さです。しかし、先祖のそれらを誇ったところで今の自分に何にもならないことを私たちは知っています。親がいくらお金を持っていたところでそれは親のお金です。自分の実力などではない。ルカの系図はあなたのアイデンティティーの置き場所を間違えてはならないと語るのです。

 むしろ名も無き人々の中にあって、神はその一人ひとりの人生を尊ばれておられる。王もいれば預言者もいる。一方、マタイの系図には女性も出てきますし異邦人も出てきます。さまざまな人々の歴史のただ中で、神が人となられたことを明らかにするのです。

 今日、あなたが自分のアイデンティティーを置いている所はどこでしょうか。あなたには血筋ではなく誇ることのできることがあるのです。それは神に愛され神に繋がっていることです。この系図から一週間、共に学んでいきましょう。

     ( PBA制作「世の光」2021.5.17放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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