♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して70年、
PBA『世の光』を文字で 

■旅人の歌 / 原田憲夫

2021年11月17日 | Weblog

2021.6.2放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 さて今日も、私たちの人生を旅に重ねながらご一緒に考えてみます。旧約聖書 詩篇119篇54節をお読みします。
 「あなたのおきては 私の旅の家で 私の歌となりました。」

 この詩篇の背景には、地上では旅人であり寄留の者であるという聖書の人々の語る人生観があります。それは観念的なものではなく、実際の過酷な民族の歴史がずっと語り継がれているのです。

 今から三千数百年前の古代エジプトで奴隷として苦役を強いられていたイスラエルの人々は、指導者モーセに率いられて脱出に成功します。約束の地を目指して旅をしますが、荒野に入ってから試練、苦難の連続でした。

 荒野の旅の間、奇跡的な食べ物が神様から備えられましたが、雨風の時も日照りの時もあります。いつ何があるか、どんなことが起きるかわからない。恐れと不安に取り囲まれた旅、それが荒野の旅、四十年の旅でした。

 そうした厳しい現実を生きた人びとは、自らを旅人であり寄留の者であると言い表したのです。

 ところがそのような過酷な現実の中で、この詩篇は「あなたのおきては 私の歌となった。」と歌います。

 「あなた」とは神様です。万物の創造者、万物の存在、いのちの源、永遠の神様です。そして、この「おきて」とは、この永遠の神のことばです。変わることのない神の約束です。これこそ消えることのない、しっかり刻み込まれた旅の道しるべです。

 旅の間、目にする風景は絶えず変わります。けれどもこの詩篇の歌い手は、全く変わらない永遠の神の約束が旅する私たち・私と共にある、と喜び歌うのです。それで苦しい時、悲しい時にはいつでも神に祈り、神の前で思いっきり泣くことができました。約束の地、永遠の神の家、その希望を抱き、喜びをしっかり宿して旅をしていたのです。

 この永遠の神のことばは今、人となって私たちの世界に来ました。救い主イエス・キリストです。このキリストが、地上を旅するあなたの人生の旅の歌、旅人の歌となりますように。そして喜びと感謝の歌を歌いつつ、あなたの旅の終着地、平安に満ちた永遠の神の家を目指し、ご一緒に歩ませていただきましょう。

   (PBA制作「世の光」2021.6.2放送でのお話より)
 


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この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

 


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