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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし101 / 大嶋重徳

2019年04月25日 | Weblog
2019/3/21放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。 十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。十戒第八戒には、「盗んではならない。」(出エジプト記20章15節、申命記5章19節)とあります。では第八戒が語る「盗んではならない。」という戒めは、どのような自由への道しるべを指し示しているのでしょうか。

 第八戒「盗んではならない」の反対は、盗まないことではなく、聖書は骨を折って施しをし、正しい仕事を自分の手ですることだ、と語ります。ここで施すことも正しい仕事を自分の手でする事も「骨を折って」とその際の姿勢について語ります。

    ※ 「盗みをしている者は、もう盗んではいけません。かえって、困っている人に施しをするため、自分の手をもって正しい仕事をし、ほねおって働きなさい。
            (エペソ人への手紙4章28節) (新改訳聖書 第三版)

 ここで私たちがよく知っていることは、正しいことをすれば大勢から支持されるわけではない、という事実です。骨を折るとは、「無駄骨」ということばもあるように、全てよい結果を伴うわけではありません。幾ら正しいことをしたとしても、目の前の大きすぎる課題を見ると、自分の無力さに押しつぶされそうになることもあるのです。盗みに満ちた社会の抱える闇の深さに諦めそうになることもあります。あるいは盗みに目をつぶり加担している自分の弱さを見つめるとき、もうやっても無理なのかなあと投げ出したくなることがあります。しかし地上で折った骨の結果がどうであれ、諦めないことです。私たちは自分がすべての責任を負っているという強すぎる責任感を注意深く取り扱わなければなりません。

 目の前に広がる深刻な状況を誰よりも御存知な神こそ、この現状に意気消沈しておられることなく御自分の所有の世界に独り子なるキリストを遣わし、今日も高らかに世界は神のものであると宣言されているのです。そしてあなたが昨日なしていた小さな営みも、あるいは途中で投げ出してしまいそうになっていることも、永遠の終末に神様が完成へとつなげてくださるのです。神様がすべてを完成させてくださる。イエス様が再び来られる時に、偽りのものはやがて廃れるからです。私たちはこの世界の終末の希望を見失ってはいけません。

 この朝、ラジオを聴き、自分のできることをしようと神様に祈りを捧げ、助け合う社会、わかち合う社会、盗まない盗ませない社会を形成しようとしたことは、神様が一緒に取り組んでくださっていることとなるのです。私たちは祈りつつ主に感謝をしながら、その小さな営みを続けていくのです。私たちは、神様に祈ること、そこに骨を折ることを惜しんではなりません。

    ( PBA制作「世の光」2019.3.21放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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