■新しい力を得よ／福井 誠

2015/10/8放送

　世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか？　福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「新しい力を得よ」です。

　それではイザヤ書41章1節からお読みしましょう。
　「島々よ。わたしの前で静まれ。諸国の民よ。新しい力を得よ。」

　私たちの人生にこのように語りかけてくれる方がいます。不思議ですねえ。注意して耳を澄ましてその声に聞いてみたいものです。というのも、私たちは余りにも人の声に耳を傾けすぎています。そして目に見えない神の語りかけを聴き取ることに失敗しています。大切なのは人生のどこかで私たちに語りかけて来る神の声を聞くことですね。神は私たちの訴えをつぶさに聞き、私たちのために動いてくださるからです。

　ではこの書物が書かれた当時、神はどのように動いてくださったのか。2節には「ひとりの者を東から起こし」とあります。つまり種々の説がありますが、これはペルシャの王クロスのことだと考えられていますねえ。確かにクロスは紀元前549年メディアを征服し、540年(※546年？)リディアを、そして538年にバビロニアを滅ぼしました。そして捕虜となっていたイスラエルの民を解放したのです。神はクロスを起こし、イスラエルの民を捕囚の苦しみから解放されたのですね。

　その神が私たちにもいます。「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」(イザヤ41章10節)　これは当時のユダヤ人に対する神の語りかけですが、同時に私たちに対する神の語りかけでもあります。このことばを何度も魂に語り聞かせてみようでありませんか。自分に向けられた神のことばとしてこのことばを深く味わい、受けとめていきたいものです。そしてイスラエルの民がこのことばを胸に祖国再建の希望を抱いたように、私たちも破れた自分の人生の再建に希望を抱きたいものです。そして不可能性に閉じ込められた思いになってうなだれているのはやめましょう。人の声ではなく神のことばに耳を開いて参りましょう。そして確かに希望の約束を語られる神のことばをしっかり握り締めて私たちの人生を新しくして行きたいものですね。

(PBA制作「世の光」2015.10.8放送でのお話より )

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