2015/10/6放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。聖書にはイエス・キリストが私たちに教えてくださった主の祈りという祈りがあります。主の祈りには「我らの日ごとの糧を今日もお与えください。」ということばがあります。
しかしここで心に留めておきたいことは、イエス様は日毎の食べ物だけを求めて祈るように教えられたことです。この「日毎」とは、「その日に一日間に合うように」、「その日に十分な」という意味です。旧約聖書でイスラエルの民が荒野でマナという食べ物が与えられた時も、それぞれ一日に必要な分だけを集めることが許されました。
4世紀のニュッサのグレゴリウスという人は、「私たちは自分に必要なものをあれこれ考えるのに、主の祈りにおいて求めることが許されている唯一のものはパンという実に基本的なものでしかない。」と驚きをもって記しました。家畜の群れでも絹の衣でもなく、高名な肩書きでも記念碑でもありません。ここで求めて良いと言われているのはパンだけなのです。
日毎の糧を求めるこの主の祈りを祈るとき、私たちはこの物質が溢れかえった消費文化の只中で、もうこれで十分であるということを知る恵みを与えてください、ということをも祈っているのです。
ある人はこの祈りをこう言い換えました。「この世界が多くのものによって誘惑して来るときにも、私たちが要らないと言えるように助けてください。」 この祈りは自分が欲しいものをあれが欲しいこれが欲しいと求めるのではなく、自分に本当に必要なものを求めることができるように訓練してくれる祈りなのです。それは「もう十分です。もういりません。」と祈れる祈りです。「神様、私にはもう十分です。神様、私にはあなたからいただいた恵みはこんなにもあるのです。他の人にぜひ与えてください。」 こんなふうに祈れるということは何と素晴らしいことでしょうか。
もし私たちが今日与えられているもの以上に自分の生活に安定を求めて生きるならば、私たちを恵もうとされている神の恵みによってのみ生きるのではなく、自分の力で自分は生きるのだという誘惑に絡め取られていることとなります。
「日毎の糧を」と祈る主の祈りは、神様からいただいたもので生きていけるということを私たちが告白しまた神様からいただいている恵みを感謝する、という祈りの本質へと連れて行ってくれる祈りなのです。
( PBA制作「世の光」2015.10.6放送でのお話しより )
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。聖書にはイエス・キリストが私たちに教えてくださった主の祈りという祈りがあります。主の祈りには「我らの日ごとの糧を今日もお与えください。」ということばがあります。
しかしここで心に留めておきたいことは、イエス様は日毎の食べ物だけを求めて祈るように教えられたことです。この「日毎」とは、「その日に一日間に合うように」、「その日に十分な」という意味です。旧約聖書でイスラエルの民が荒野でマナという食べ物が与えられた時も、それぞれ一日に必要な分だけを集めることが許されました。
4世紀のニュッサのグレゴリウスという人は、「私たちは自分に必要なものをあれこれ考えるのに、主の祈りにおいて求めることが許されている唯一のものはパンという実に基本的なものでしかない。」と驚きをもって記しました。家畜の群れでも絹の衣でもなく、高名な肩書きでも記念碑でもありません。ここで求めて良いと言われているのはパンだけなのです。
日毎の糧を求めるこの主の祈りを祈るとき、私たちはこの物質が溢れかえった消費文化の只中で、もうこれで十分であるということを知る恵みを与えてください、ということをも祈っているのです。
ある人はこの祈りをこう言い換えました。「この世界が多くのものによって誘惑して来るときにも、私たちが要らないと言えるように助けてください。」 この祈りは自分が欲しいものをあれが欲しいこれが欲しいと求めるのではなく、自分に本当に必要なものを求めることができるように訓練してくれる祈りなのです。それは「もう十分です。もういりません。」と祈れる祈りです。「神様、私にはもう十分です。神様、私にはあなたからいただいた恵みはこんなにもあるのです。他の人にぜひ与えてください。」 こんなふうに祈れるということは何と素晴らしいことでしょうか。
もし私たちが今日与えられているもの以上に自分の生活に安定を求めて生きるならば、私たちを恵もうとされている神の恵みによってのみ生きるのではなく、自分の力で自分は生きるのだという誘惑に絡め取られていることとなります。
「日毎の糧を」と祈る主の祈りは、神様からいただいたもので生きていけるということを私たちが告白しまた神様からいただいている恵みを感謝する、という祈りの本質へと連れて行ってくれる祈りなのです。
( PBA制作「世の光」2015.10.6放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。