♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■良くなりたいか / 関根弘興

2013年03月11日 | Weblog
2013/3/11放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。

 私たちはいろいろなものを「失う」という経験をして行きます。時には健康を失い、また友達を失い、家族を失う。人生は失うということの連続かもしれませんねえ。

 ヨハネの福音書の5章というところにはイエス・キリストがベテスダと呼ばれる池に行かれたことが記されています。その池のほとりにはたくさんの病人たちがいました。その中に、何と38年もの間、病気を患っている人がいました。

 きっと彼は最初、病気を治すためにいろいろな努力をしたはずです。しかし自分の努力ではどうしても解決できないことを知ったのです。そして最後に、このベテスダの池にやってきたんですね。なぜなら、この池は地下水が間欠泉のように湧き出てきてその水が沸き出た時に最初に池に入ったものは癒されると言い伝えられていたからなんです。

 でも問題がありました。どう考えても彼が一番最初に池に飛び込むということは不可能だったんです。彼は寝たきりでしたし、自分の力で池に入ることができません。また彼を手伝ってくれるそういう人もいませんでした。彼にとっての最後の拠り所であったこの場所も彼を失望させるだけでした。

 そんな彼の元にイエス・キリストが来られたんです。そしてイエス様は「良くなりたいか?」と尋ねられたのですね。でも彼は即座に「はい。良くなりたいです!」とは答えませんでした。彼は今まで良くなるための努力をどれだけしてきたことでしょう。でもいつも期待を裏切られ、改善もなく、遂には彼の心には失望という二文字が占領していったはずです。イエス様に「良くなりたいか」と聞かれても、「もちろん私は良くなりたいですよ。でも自分ではどうすることもできないんですよ。願いがあっても解決の道が無いんですよ。自分を助けてるくれる人なんて誰もいないんですよ。」 まあそういうことをですね、まるで言わんとしているような答えです。
 
 するとイエス様は、その男に何と「起きて床を取り上げて歩け。」とお命じになったんです。するとどうでしょう。彼はそのイエス様のことばに人生を賭け、自らの足に力をグイッと入れたんですね。すると彼は立ち上がって床を取り上げて歩き出したんです。

 イエス様はこの出来事をご自分の働きの一つの象徴として行われました。それはどういうことかと言いますと、人間にとって失望・絶望があったとしても、そこから立ち上がることができるという希望です。もちろん病がすべて癒される訳ではありません。しかし人生に希望を見出し、そこから立ち上がって歩き出す人生をイエス様は与えることができる方なんです。

 あなたは「良くなりたいか?」と問われた時に何て答えますか? イエス・キリストはあなたを立ち上がらすることがお出来になるのです。


(PBA制作「世の光」2013.3.11放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。

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