♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ファン・ダイク 十字架を担うキリスト / 岩井基雄

2013年03月22日 | Weblog
2013/3/22放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。今日3月22日は17世紀に活躍したフランドルの代表的な画家ファン・ダイクが1599年に生まれた日なのだそうです。

 彼は裕福な商人の息子として生まれ、11歳でヘンドリック・ファン・バーレンに弟子入りした後、とアントウェルペン(アントワープ)の画家組合に加入しました。その頃の彼はルーベンスの最も重要な助手の一人を務めるなど画家として稀に見る早熟を示していたそうです。そんな稀有な才能を示したファン・ダイクの初期の最も代表的な宗教画作品の一つに『十字架を担うキリスト』という絵があります()。

 これはルーベンスら当時の有名な画家たちが製作に携わったベルギーのシント・パウルス聖堂のための連作15点の一つなのですが、十字架を背負い、処刑場のゴルゴダの丘へ向かうキリストの表情が心に迫る作品です。この絵は多くの人々が十字架を担うキリストを取り囲み、特に興奮したローマ兵士やユダヤ人たちがイエスを嘲笑し暴行を加えている場面です。その中にファン・ダイクは静かなキリストの表情を描きました。しかもその顔は意図的に最も下に描かれているです。人々の喧騒や激しい罵声、攻撃を最も低いところで静かに受けとめるキリストの姿、若いファン・ダイクは見事に描き切ったのです。

 聖書の中に次のようなことばがあります。
 「キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。
   聖書 ピリピ人への手紙 2章6節から8節

 イエス・キリストはあなたを愛しあなたの罪のさばきをすべて受け取り、代りに裁かれるために最も低いところにへりくだられたのです。この方の愛のへりくだりによって私たちはいのちを受け、生きることができる者とされました。あなたも十字架の死にまでもへり下ってあなたを愛してくださったキリストの命がけの愛を受け取りませんか? あなたも愛されているのです。

(PBA制作「世の光」2013.3.22放送でのお話しより)

 ※ 『十字架を担うキリスト』の画像リンク

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする