世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。イースター特集番組、さて今日は、「ペテロの三度の告白」です。
えー、聖書の中で「三度」ということばがしばしば出てきます。この三度とは、たった三回ということではありません。「十分な」とか「何度も」という意味が込められているのです。
ところで、イエス様の弟子ペテロは二回も三度の告白をしているのです。
さて、弟子のペテロたちは、イエス様が十字架刑にかかり死んだ後、どうしていたでしょう。弟子たちはがっかりして故郷のガリラヤ湖畔に帰り、漁師に戻りました。そして魚を捕っていたのです。そこに突然、復活されたイエス様が現れました。ペテロたちはびっくりしました。そして弟子のペテロに向って三度同じような質問をイエス様は投げかけたのです。「ペテロ、あなたはわたしを愛しますか。」 ペテロは答えます。「主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」「では、わたしの小羊を養いなさい。」と言ってキリストの教会を建て上げる使命をペテロに与えました。こうしたやりとりの会話が三度も繰り返されたのです(ヨハネの福音書21章を参照)。
「三度」、それは何を意味していたのでしょうか。実はイエス様が十字架刑にかかる前、夜、裁判が行われました。夜の闇に紛れてペテロは裁判の庭にいたのですが、女中たちに見つかり、捕まるのが恐くなりました。そして、「私はイエスの弟子ではない」と三度も告白してしまったのです。「三度」、それはイエス様への十分な裏切り行為でした。そんな意気地なしで自己嫌悪に陥っているペテロの前に復活されたイエス様が現れてくださったのですね。自分を捨てた裏切り者の前に現れただけではなく、ことばをかけてくれたのです。しかも三度もです。ペテロに対する憐れみ深いイエス様の赦しと回復、そして新しい使命へ遣わす姿を私たちも忘れないようにしましょう。
復活されたイエス様のことばです。
「安かれ。・・・わたしもまたあなたがたをつかわす・・・聖霊を受けよ。あなたがたがゆるす罪は、だれの罪でもゆるされる」 ヨハネ福音書20章の21節から23節 (口語訳)
( PBA制作「世の光」2007.04.11放送でのお話しより )
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