世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
今日は、振り返ったら見えるものについてお話しします。まあ前に向かって進んでいくのも大切ですが、ふと立ち止まって後ろを振り返ると良く見えるもの・大切なものってありますよね。関西の落語界の大御所・露の五郎さんのお話しを伺う機会がありました。ま、その落語ではなくて、ふと立ち止まって後ろを振り向いたら大切なものが見えたっていう、そんな経験なんです。この露の五郎さん、70歳になって自分の歩んできた人生をふと立ち止まって振り返ってみた。そうしたら自分の人生は命拾いの人生だったっていうことに気がついたっていうんです。
たとえば小学生時代に米軍の機銃掃射で隣の人が亡くなって自分が助かったてな経験とか、ま、公演中に過って舞台から転げ落ちてしまった。何と十メートルもの高さがあったのに奇跡的に足の捻挫だけで助かったってなこともあったそうです。また脳硬塞とか脳内出血に三度もかかったのに今元気になっている。ま、医者がこの年で奇跡だと言ったそうです。ま、そんな過去を振り返った時、自分は今まで自分の力・努力でやってきた、けれども何者かに生かされてきた、助けられてもきたのではないかと考えたっていうんですね。そんな時に妹さんから聖書の話しを聞き、天も地も人のいのちも造られた創造者なるお方がおられる、それがイエス様だと聞いた時、少しづつ納得がいったと言うんですね。そしてそこに心の平安また安らぎを持つことができたと言うのです。
三千年も前ですけれどもダビデ王は自分に言い聞かせるようにこんな詩を書いています。詩篇の103篇です。「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。」自分の過去を振り返って神様に生かし助けられてきた、そんなことを心に留めていく時に将来に向かっても良いもので満たしてくださる神様が導いてくださるのだ、そんな期待・信頼、生きる力が湧いてくるって言うんです。こんなものを見つめて生きていきたいですね。
(PBA制作「世の光」2005.11.18放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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