世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
今週から何回かに分けて新約聖書のヨハネの福音書の1章の中からお話しをいたします。このヨハネの福音書の1章の書き出しはこういうふうに書かれています。
「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。」
これはヨハネの福音書の書き出しですけれども、この福音書には、イエス・キリストの誕生にまつわる話しはまったく記されていないんです。お母さんのマリヤのことも、あの羊飼いや東の博士たちがイエス様のもとに来たことも記されていません。でもヨハネは他の福音書には記されていない、とても不思議な表現を用いてイエス・キリストを紹介しているんです。それは、「初めに、ことばがあった。」と書き始めているんです。
ここで言う「ことば」とは一体何でしょう。それは1章を読むと分るんですが、イエス・キリストを指しているんですね。この「ことば」、ギリシヤ語では「ロゴス」と言いますが、当時のユダヤ人にもギリシヤ人にとってもこのことば「ロゴス」は深い意味のあることばでした。それは単なる文字や音以上のもので、大きな、目に見えない力・秩序・真理を連想させるものだったんです。ギリシヤ人たちは、世界を造り世界の秩序を保っている、目に見えない存在を「ロゴス」と表現しました。ですからヨハネは、真に人生の真理を求める読者に対して、「あなたがたは何世紀もの間、本当の知恵を、真理を、すべての源なる秩序を探り求めて来ましたねえ。イエス・キリストこそ地上に来てくださった『ロゴス』・『ことば』そのものなんですよ。真理そのものなんですよ」と最初に語り出したんです。
人として、本当の光や永遠のいのちを与える神のことば、つまり神様御自身を見たいなら一体誰を見ればいいんでしょう。誰を求めればいいんでしょう。世界を造り、秩序を保っている方は一体誰でしょう。何世紀もかけて探り求めてきた真理なる方は一体どこにおられるのでしょう。その答えは聖書にあるんです。真理なる方こそイエス・キリストなんですねえ。私たちはこの聖書を通してこのキリストを今も見ることができるんです。この方から聞くことができるんです。この方の与える一方的な溢れる恵みを受け取ることができるんですね。あなたは神様の愛を知りたいと思いませんか? あなたのために命をかけ、あなたを救おうとするイエス・キリストこそ真理そのもののお方だとあなたは御存知ですか? イエス・キリストこそあなたを救うことがおできになる、まことの救い主なんです。
( PBA制作「世の光」2005.11.01放送でのお話しより )
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