世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
先日、心から尊敬している一人の婦人の牧師が天に召されました。ちょうど私の母親ほどの年齢の方で、何かにつけ相談に乗ってもらった先生でした。先生は昔、肺結核を病み、肺の機能が健康な人の半分くらいしかありませんでした。しばらく前からは、酸素を携帯しながら牧師の働きをされていました。ある時、その牧師先生がこう言われました。
関根さん、私は酸素吸入しないと息苦しくなって、いつも酸素をこうして携帯しているんですよ。ひと月の酸素代いくらになるか分らないでしょう？ 馬鹿にならない程高いんですよ。みんなは空気を自由に吸って、ただだって思っているかもしれないけれど金額に直したら大変よ。毎月、神様が請求書を送ってきたら、それこそ大変なことですよねえ。小さな当たり前と思える事の中に、どれほど神様に感謝してもしきれない事がたくさんあるんだってことを案外みんな知らないのよねえ。
こうおっしゃっていました。ほんとにそうだなって思います。考えてみれば私たちは神様に、これしてください、あれしてくださいと、まるでいつ請求書ばかりを出していて、神様に対して領収書を殆ど書いていないようなそんな存在ですよね。神様ありがとうございます、感謝しますと、感謝の領収書をたくさん書くことが大切ですよ。
聖書のことばを紹介しましょう。テサロニケ第一の手紙5章から。
いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
すべての事について感謝しなさいだって、それは無理だよう。あなたはそう思いますか？ 確かに感謝できない事はたくさんあります。でもすべての事について感謝さいと、わざわざ記されているのは、私たちの周りに感謝すべき事が溢れているということだと思いませんか？ そうした事を私たちは見失っているんですよね。こうして自由に空気を吸っている事すらも、大きな感謝になるとするなら、私たちはたくさんの事を感謝する事ができるはずです。そうして、こうして感謝に生きることは、神様があなたに望んでおられる生き方だと聖書は教えているんです。一つ一つの事に心から感謝を捧げる人生、こうした事があなたの人生そのものの軌道を良き方向へと変えていくんですよ。感謝することを探すこと、これまた楽しい人生です。
( PBA制作「世の光」2005.5.3放送でのお話しより )
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