♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■人よ。何が良いことなのか。

2005年05月10日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 旧約聖書の預言者の一人にミカという人がいました。この人は、南ユダ王国という国に登場した預言者の一人です。紀元前七百年も前に活躍した預言者なんですねえ。何か預言者なんて言いますと、未来を予告する人というイメージがあります。でも、聖書で言う預言者というのは、神様のことばを人々に伝える使命を与えられた人という意味なんですね。時には祝福を語り、時には人々の罪を指摘し、神様に立ち返る事を語っていきました。

 このミカという預言者が住んでいた時代はどんな時代だったでしょう。それは大変残忍なアッシリヤ帝国が勢力を拡大し、いつ自分の国に攻めてくるか分らないという、そんな不安を抱えていた時代でした。それでは国の内部はどうだったかと言いますと、賄賂(わいろ)が横行し、神殿の勤めを担う祭司たちは、何をするにも金を取っていたというんですねえ。当時、たくさん預言者たちもいました。でも彼らは神様のことばを語るのではなく、お金を取って占いをしているという始末。人々は、不安の中に生き、一体何が正しいことなのかも分らなくなり、何事も金次第という世の中で、ますます混乱していきました。

 そうした中で、ミカは一体何を語ったんでしょう。聖書には、こう記されています。「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。

 ミカは、三つのことを語りました。一つは、公義を行うこと。正しいことを行うということを言ったんですねえ。ことばを変えるなら、神様が何を求めているか、立ち止まってよく考えて生きていこうという事なんです。ミカの時代は、ただ自分のため、自分さえ良ければ他はどうであってもいい、そんな発想が渦巻いていました。今の時代も似ていると思いませんか?

 そして、誠実を愛すること。誠実とは、他の人の立場に立つという事です。目の位置が大切なんですよね。一方的に人を見下すのでもなく、またいつも自己卑下して卑屈に生きるのでもなく、神様に愛されている存在として生きること。これが誠実を養うことなんです。

 そしてへりくだって神とともに歩むことだと言いました。へりくだるとはどういうことでしょう。それは自分のありのままを認めることから出発するんです。正しい自己評価を持てと言うんですねえ。あなたはあなた以下でもないし、あなた以上でもありません。あなたはあなたなんです。

 公義を行い、誠実を愛し、へりくだって神とともに歩む。そんな人生をあなたも求めて生きていきませんか?

 ( PBA制作「世の光」2005.5.10放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。











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