世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
今日は、意味深いシンプルライフということについてお話しをします。
シンプルライフということばが一時流行りました。たぶんパプルがはじけた後だったでしょうか。まあ、ライフスタイルというものはその時代時代の影響も受けるものですねえ。景気が良くなってくると、あまりライフスタイルのシンプルさなんてことは言わなくなってしまうかもしれません。これは単なるムードではなくて、なぜシンプルライフというものがいいのか、必要なのか、その理由があるという事が大切なんではないかなと思います。
今から三千年以上も前ですけれども、財産を一挙に失ってしまったそんな経験の中で、義人と言われたヨブという人は、こんな風に言いました。「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」
ま、すべてのものを失うという悲惨の中にも、すべてのものの根源は神様なんだ、主なんだ、という世界観です。ま、そこから彼は苦難に耐え、やがてすべてを回復され癒される神様を体験したっていうのです。ま、生き方、ライフスタイルは、世界観、価値観に基づいている訳ですね。
あの贅沢で、財宝、お金持ちの象徴のようなソロモン王も同じようなことを言っています。人は裸で生まれ、裸でもとに所に帰る、何一つ携えていけない、だから今あるものを神からのものとして喜び楽しめ、って言うんです。
新約聖書の中でも、テモテの第一の手紙の6章7節8節という所には、人は何一つ世に持って来なかったし、また持って出ることもできないのだから、衣食があれば、それで満足だ、と言っています。
いずれも、今あるものを、神からのものとして感謝して、喜んで、満足していく、そこに充足感を持つことができる、味わうことができるという訳です。ですから、ものにとらわれない、今あるものを感謝していく、そんな所にシンプルライフの真髄と言ったらいいでしょうか、ものにとらわれない心の豊かさ、充足、感謝、喜び、満足、そんなものを味わえる所に本当のシンプルライフの醍醐味があるのではないでしょうか。
( PBA制作「世の光」2005/5.13放送でのお話しより )
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