2月2日朝、東京の街は前夜に降った雪でうっすら白く化粧をしていた。ホテルで朝食をとったあと、出発までの時間に靖国神社まで歩いて参拝した。
ちょうど私立中学の受験日だったようで、九段坂へ向かう道で親子連れを多く見た。足もとの歩道は所々雪が凍っており、間違っても”すべる”わけにはいかない。
30分ほど歩いて靖国神社に着いた。その頃には体の中から温まっていた。境内を出勤するサラリーマンが通り抜けていく。その人たちが本殿正面で立ち止まり、深々と、あるいは軽く礼をしていく。決して年輩の人ばかりではない。むしろ若い人だ。その姿をしばらく眺めながら感動している自分に気づく。
拝殿で参拝する。女子学生と思われるグループがこの早朝から参拝に来ていたのでシャッターを押してもらった。昨年12月のはじめにも上京の折に参拝したが、銀杏が金色に色づいていた頃だった。その折には警察学校の生徒が集団で参拝していたことを思い出す。
今日は雪の靖国。やがて春が来て境内の桜が満開となる。英霊が誓った靖国に咲いて会おう、という季節がめぐってくる。またその季節に来たいと思いながらホテルへと歩いて戻った。汗がにじんできた。