『カラスの教科書』(松原始 雷鳥社)、こりゃ面白い。
本の厚さが約35ミリと大きめのお弁当箱なみだし、教科書なんて名前がついてるしで、かたっくるしい学術書かいなと思いきや、読みながら何度笑ったことか。イラストもすごく単純な線なのに実に楽しい。
文もイラストもユーモア感覚がステキなんだなあ。
最初は分厚くて持ちにくい本だなあと思ってたんだけど、途中からこのおもしろさがまだまだ続いてくれてラッキーと感謝しましたですよ。
雷鳥社の解説文は以下の通り。
え? カラスはお嫌いですか?
大丈夫、しばらく見ていれば好きにはならずとも、ちょっと興味が湧いて来ます。
カラスなんて怖いし、気持ち悪い! と思っている方は、そのイメージがガラリと変わるでしょう。「実はカラス好きなんだけど、言いにくいな……」という方は、きっと明日から堂々と気持ちを伝えることができるでしょう。カラスの研究一筋、理学博士で、東京大学総合研究博物館の特任助教の松原始先生のユーモア溢れる語り口にひきこまれ、いつの間にかカラスに夢中。カラスのカラスによるカラスのための教科書。ところどころにカラスくんも登場しているよ!
実はワタクシ、カラスが嫌いじゃない。「カラスの濡れ羽色」っていうけど本当にきれいな羽だなあと見とれちゃう。カラスが鳴いたとき、周りに人がいなければ鳴き返して、カラスが不思議そうにきょろきょろしたりするとなんかうれしい。
いやあ、楽しく面白い本でした。ありがとう。