ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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「こころ」は病むものなのか……

2008-11-20 15:09:45 | 本や言葉の紹介
 武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 精神医学の臨床医・滝川一廣さんの『「こころ」はどこで壊れるか』(洋泉社)を読みました。次の部分が特に印象に残りました。


 「こころ」は病むものなのでしょうか。一般にそう言われている状態とは、「病んでいる」というよりも、みずからの不自由なこころと「折り合えなくなった」状態ととらえたらどうでしょう。
 「こころ」とは、もともと不自由さを本質としています。健康な状態とは「こころ」が自由な状態というのではなく、その不自由さにそれなりに折り合いがついている状態でしょう。ああであればよいのに、ああであるべきだと思いつつ、なぜか自分の「こころ」はこう振舞ってしまう、ああは振舞えない、そういったわが「こころ」のしようもなさに舌打ちしたり、自己嫌悪したり、諦めたり、ちっとは克服の努力をしてみたりで、私たちはまあ生きています。精神的な失調とは、この折り合いがどうにもうまくいかなくなった状態だろうと思います。「こころ」は個体の内側だけの世界ではありませんから、自分の「こころ」とうまく折り合えない状態は。必ず他者や世界とも折り合えない状態として現れてきます。
 病むという表現をとれば、「こころ」が病むというより、折り合いがつかないという意味で関係が病むのでしょうね。



 つまり、“『もともと不自由さが本質の「こころ」』と折り合えない”→“自分との関係につまづく”&“他者や世界との関係につまづく”(=自分や他者などとの関係が病む)→“さらに“こころ”と折り合えなくなる”→ ……

 私はよく“自分で自分を幸せにする”という言い方をしますが、それって、自分のこころと折り合っていくということと同じだなと思いました。
 どうやって折り合いをつけるかは人それぞれだけど、いちばんの親友でいちばんの味方である自分とうんと仲良くしたいね。

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