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ボロボロの平和繕え……高畑勲監督の発言から

2017-08-12 19:28:11 | 本や言葉の紹介

 今朝の東京新聞「考える広場『気分はもう戦前? 今の日本の空気』」欄に、高畑勲さん(アニメーション映画監督)の発言が載っていたので最初と最後の部分を抜粋します。

●ボロボロの平和繕え 
 現政権は戦後を終わらせて、日本を新たな「戦前」にしてしまったのではないでしょうか。自衛隊は憲法九条二項の「戦力の不保持」に反してはいますが、これまで国連平和維持活動(PKO)でも武力の行使はできませんでした。ところが2015年9月に安保関連法が成立し、戦争ができる国になりました。
 しかも、特定秘密保護法で都合の悪いことを国民に隠せるようになり、「共謀罪」法で国民を見張ることもできるようになりました。国民を支配して黙らせて一定の方向へ向かわせる-。まさにあの戦前と同じ流れではないかと思います。
 9歳で終戦を迎えた僕は戦後民主主義の一期生です。新憲法下で70年、民主主義は日本で成熟したでしょうか。空気を読んで流れに乗ってしまいやすい点は変わっていないのではないですか。希望を持ちたいのですが無力感も大きいのです。

 「君が平和を欲するならば、準備せよ、戦争を」。これは古代ローマ以来、連綿と信じられてきた警句です。諸国はこれに基づいて軍備を増強してきました。ところが、第二次大戦後の冷戦で欧州が戦争の危機に直面したとき、フランスの詩人プレベールはこれを大真面目に駄じゃれでひっくり返しました。
 「君が戦争を欲しないならば、繕え、平和を」。フランス語のprépare(準備せよ)の「p」を削り、répare(繕え)に変えたのです。
 安倍首相は戦争の準備をしていますが、今こそボロボロの平和を繕うために、日本は全力を注ぐべきではないでしょうか。


 「空気を読んで流れに乗ってしまいやすい点は変わっていないのではないですか
 うん、その通りだと思うな。「共謀罪」がそれにますます拍車をかける……。やなこった、流されたかぁねえや。流れにのってしまいやすい自分を自覚して踏みとどまるぞ。
  戦争いらない、原発いらない、憲法改悪いらない。


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