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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

事故・トラブル相次ぐキハ283系 今度は火災

2011-06-07 22:58:23 | 鉄道・公共交通/安全問題
<JR室蘭線>特急から白煙 炎上事故と同型車両(毎日新聞)

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 6日午前8時35分ごろ、北海道伊達市長和町のJR室蘭線長和駅付近を走行中の札幌発函館行き特急列車「スーパー北斗2号」(7両編成)で、ディーゼルエンジンの排気温の異常を示すランプが点灯しているのに運転士が気付き、同駅に臨時停車した。3両目の床下から白煙が上がっていたが火は出ておらず、エンジンを止めると煙も収まった。乗客約130人にけがはなく、後続列車に乗り換えた。

 JR北海道はエンジンの異常過熱が原因とみて調べている。この列車の長和駅から先は部分運休とした。

 JRなどによると、車両は5月27日に占冠(しむかっぷ)村のトンネル内で脱線、炎上した特急と同型。脱線原因となった推進軸の脱落はないという。【金子淳】
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脱線火災事故を起こしたキハ283系が今度は白煙だ。やはり、キハ283系は長年の酷使がたたって寿命が尽きつつあるのではないか。

しかし一方で、国鉄から引き継いだキハ183系は、キハ283系のように頻繁に事故を起こしていない。火災はともかく、ブレーキ部品脱落のような事故は少ないのだが、このあたりは、キハ283系の構造的欠陥が背景にあるのではないかという気もする。

また、他のブログでも似たような指摘がされているが、鉄道の気動車の場合、自動車などと違って、走行中ずっとエンジンを噴かし続けるような使用形態を想定して造られていない。むしろ、発車後上限速度に達したら惰行して、速度が落ちてきたらまた力行運転するような使用方法を前提に設計されている。それに比べて、北海道での気動車の実際の運転形態は常時力行に近く、エンジンに相当な負担を強いている。こうした背景に、北海道のスピードアップ主義、利益優先主義があるのだとしたら、やはりそうした企業体質は改めてもらわなければならない。

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空間放射能測定の結果、見えてきた傾向と我が家の放射能汚染対策

2011-06-05 23:28:37 | 原発問題/一般
5月下旬から始めた空間放射線量測定によって、ある程度傾向が見えてきた。今日は、少し測定結果に関してコメントしたい。

まず、見えてきた大まかな傾向を示すと以下のようになる。

・多くの識者が指摘しているとおり、空間線量より地面、アスファルトやコンクリート路面より土壌や草地のほうが高い。

・神社脇の公園遊具前では、土壌が大気中より低く、一般的な傾向と逆の結果が出ている。

・雨が降った当日から翌日にかけては、空間線量と土壌の差が大きくなる傾向がある。

・強い風が吹いた当日から翌日にかけては、空間線量が下がることが多い。

このような現象が起きる原因として、当ブログ管理人は以下のとおり推定している。

・神社脇の公園遊具前で土壌が大気中より低い原因としては、土壌のすぐ下がコンクリートの基礎であることが大きいと考えられる。

・事故から3ヶ月近く経過した現在でも、大気中には多くの放射性物質が浮遊しており、雨が降るたびに大気中の放射性物質を含んだチリが地面に落ちてきていると考えられる。また、大気中の放射性物質は風により、常に移動を続けている。

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さて、我が家では、原発事故発生時から、できるだけ被ばくを低く抑えるために、次の10か条を定め、毎日欠かさず実行している。空間放射線量の高い地域、またこれ以外でも汚染の激しいと考えられる地方では、できるだけ実行すれば効果は確実にあると思う。

特に、内部被ばくは人体に与える影響が大きいので、汚染された地域の食品を口に入れないことは重要だ。自分さえ農作物が売れれば、消費者の健康が害されようが関係ないとばかりに汚染された農作物を平気で売りつけるモラルハザード農家と、それを後押しするような政府の「風評被害」キャンペーンなど無視しておけばいい。今頃になって「農家を救え」とか「地産地消」とか言っている者たち(政府・経済界)は、つい最近までTPPに参加して農業など売り飛ばしてしまえと主張していた輩だ。そんな輩に、世界でたったひとつしかない自分の身体を売り渡す必要など全くないし、遠慮する必要もない。

●「放射能被曝を防ぐための10か条」

1.風向きと放射線濃度(大気中、水道水)は毎日チェックする。

2.地元(汚染地域)産の食物は決して摂らない。水道水も決して飲まない(米もミネラルウォーターで)。

3.ケガをしたときは、傷を露出したままにしない。

4.天気予報に注意し、雨や雪には絶対濡れない。濡れてしまった場合、できるだけ早めに全身をよく洗う。

5.植物、土、地面、建築物の外部には極力触れない。

6.洗濯物は外に干さない。

7.マスクは必ず着用し、口と鼻を覆う(食事、睡眠時除く)。

8.不要不急の外出は控える。やむを得ず外出する時はできるだけ車を使用し、皮膚の露出を極力少なくする。

9.外部に接する窓やドアは開放しない。部屋の換気は、原発に対して風下となる時間帯を避け、短時間行う。

10.エアコンや換気扇の使用は最小限とする。

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【管理人よりお詫び】仏製2万円ガイガーカウンター発売は誤報だったようです

2011-06-04 00:09:58 | 原発問題/一般
フランス製ガイガーカウンターが2万円で発売されるとの4月12日付記事については、どうやら誤報であることが確定したようです。当ブログとして、正式にこの記事を取り消すとともに、誤報を流してしまったことをお詫びいたします。

詳しくは、こちらのサイトにてアナウンスされており、「4月11日【www.nikkei.com】にて「ナノセンス社の放射線測定機器が二万円以下で数週間以内に出荷する」との報道がありましたが現状としてそのような事はございません。ナノセンス社は、日本の現状を受けて随時増産しており、段階的に価格を下げて提供します。」との記載があります。

実は、この報道に関しては、4月下旬頃から当ブログ管理人は疑問を感じていました。というのも、

1.4月11日に記者会見を開くと発表しながら、記者会見の内容が誰からもどこからも報告されず、記者会見が本当に開催されたかどうかも疑わしいこと

2.家電量販店に問い合わせをした人がネット上にアップした情報では、どこの量販店からも「取扱い予定なし」との返答があったこと

・・・などの事実があったからです。5月に入っても発売計画どころか続報すら流れず、次第に誤報ではないかとの不信が強まっていたところでした。

結果的には、ナノセンス社を騙る偽物に1杯食わされた形になったわけですが、この報道があったおかげで、当ブログ管理人がネットに出品されている怪しい高価格の線量計に騙されずに済んだのは、不幸中の幸いでした。私の知る範囲内でも、実際にネットでお金だけ取られ、線量計が送られて来ないという詐欺にあった人がいます。多くの人たちがガイガーカウンター詐欺に遭わないよう、誰かがこの「ナノセンス社記者会見情報」を仕組んだのだとすれば、それはそれでたいしたものだと思いますが、一方でこの情報を誰が流したとしても、流した本人には全く何の利益もないわけで、誰が、何のためにこのガセネタを流したのかはヤブの中です。

閑話休題。

このことをブログに書くのはやめておこうと思いましたが、ガイガーカウンターの話が出たついでなので、書いておきます。

秋葉原では、ガイガーカウンターが極端な品不足に陥っており、入荷してもすぐに東京在住者と見られる人に買い占められる状況が続いているとの情報があります。今、この状況でガイガーカウンターを最も必要としているのは福島県の人たちのはずですが、その福島の人たちにガイガーカウンターは全く渡っていません。なぜか、県外の人たちのほうがガイガーカウンターを持っており、放射線量を計測しに来た県外の人たちから自分の住む地域の高放射線量を知らされ、慌てふためくという状況が今なお続いているのです。福島では、放射線量に関するデータは行政が独占しており、福島の人たちは「行政の発表する数値を黙って信じるか、信じられずに苦悩するか」の二者択一を迫られています。

もちろん、首都圏の人たちだって、自分が住む地域の危険度を自分の手で計測して知りたいという気持ちはあって当然ですし、その気持ちはよくわかります。「政府・東電のウソを暴くためにやっている。この活動には公益性があるのだ」と反論されればその主張はよく理解できるし、「みんなのために労力を持ち出ししてまでやっているのになぜそんなことを言われなければならないのだ」と思う人がいるとしたら、当ブログ管理人はその批判を甘んじて受けます。

しかし、首都圏と福島ではそもそも汚染度が全く異なります。福島市や郡山市では、子どもの被ばく量はすでに限界を超えつつあり、未成年者はすぐに全員避難させるべきだと考えます。避難させるかどうか議論する時間すら待てないほど事態は切迫しています。福島の親たちには真実を知る権利があります。行政・東電が情報隠しとごまかしに全エネルギーを注いでいる中で、福島の親たちこそガイガーカウンターを持ち、事実を知らなければならないのです。

ですから、首都圏で放射線量を測定し、公表する活動がしたいと思って秋葉原でガイガーカウンターを待つ行列に並んでいる人がいるとしたら、そのガイガーカウンターを福島の子どもを持つ親たちに譲ってほしいと思います。

当ブログは、この事態を招いたのは政府と東電であり、政府と東電を初めとする電力資本以外に攻撃を向けるのは間違いであるとの考えから、また事を東京と福島の地域対立にしたくないとの思いから、これまで東京・首都圏への批判は控えてきました。しかし、もう福島の子どもたちは待てません。そもそも、福島第1原発は東京電力の発電所であり、誤解を恐れず言えば、首都圏の人々が便利で贅沢な生活をするために福島に押しつけた発電所です。自分たちが使うわけでもない電気のために被ばくさせられ、事態に対処するための数少ないガイガーカウンターさえ首都圏の人に横取りされ入手できないとしたら、私たち福島は東京のために何回、犠牲にならなければならないのでしょうか。東京のために福島は何度死ねば許してもらえるのでしょうか。

独りよがりの「正義」を振りかざし、ガイガーカウンターを買う行列に並んでいる首都圏の人がいるとしたら、そうした考えは改めていただきたいと思います。福島の子どもを持つ親たちの中には、ネット環境さえ満足にない人もたくさんいます。このお願いは、私から福島を代表してのものです。首都圏の人たちにはぜひ考えていただきたいと思います。

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