勤務する文教大学で「学長選挙」なるものが行われるという。前任校では創立者の親族が理事会に君臨していて、学長も理事会の指名で決まっていた。勤務先を変えてみて、この世には自分の上司を選べる世界が存在するのか、と感動している。とはいえ文教大学の経営が上手くいっているわけではなくて、足立区に購入した土地の使い方をめぐって学内はけっこう荒れている。理事長や学部長が任期半ばで辞めているのだ。
学長選挙には三人立候補するようだ。すでに僕も対立する二派から説得工作を受けた。だが、そもそも学長の権限はそんなに強くなさそうである。強いのは学部の権限である。学部としては合理的かもしれないが、学園全体にはメリットのない馬鹿げた案が、学部教授会で決定されたということで理事会を通ってしまうというのを経験している。そして、そのために教員から事務まで疲弊する。トップの権限が弱い、典型的な日本的組織なのだろう。
学長選挙には三人立候補するようだ。すでに僕も対立する二派から説得工作を受けた。だが、そもそも学長の権限はそんなに強くなさそうである。強いのは学部の権限である。学部としては合理的かもしれないが、学園全体にはメリットのない馬鹿げた案が、学部教授会で決定されたということで理事会を通ってしまうというのを経験している。そして、そのために教員から事務まで疲弊する。トップの権限が弱い、典型的な日本的組織なのだろう。