トクヴィル『アメリカのデモクラシー』松本礼二訳, 岩波文庫, 岩波書店, 2005-2008.
19世紀前半のフランス貴族によるアメリカ合衆国の社会についての哲学的エッセイ。原著第一巻は1835年、第二巻は1840年の発行である。第一巻にあたる部分はエピソードが具体的で面白いが、第二巻は抽象的になり読むのがやや辛い。
平等社会がどのような気風をうむのかについての考察は鋭い。しかし、古典なので、新情報満載のページを興味をもって読み進めるというわけにはいかない。積読を繰り返していたので、僕も読了するのに5年かかった。現在のアメリカ社会を答えとしながら、当たっているところと外れているところを考えてゆくことでなんとか読み終えることができた次第。
邦訳は、井伊玄太郎訳で講談社学術文庫から『アメリカの民主政治』というタイトルですでにある。だが、評判によれば、この岩波版の訳ほうが日本語としてこなれているようである。岩波訳がわかりやすいということは珍しいことである。
19世紀前半のフランス貴族によるアメリカ合衆国の社会についての哲学的エッセイ。原著第一巻は1835年、第二巻は1840年の発行である。第一巻にあたる部分はエピソードが具体的で面白いが、第二巻は抽象的になり読むのがやや辛い。
平等社会がどのような気風をうむのかについての考察は鋭い。しかし、古典なので、新情報満載のページを興味をもって読み進めるというわけにはいかない。積読を繰り返していたので、僕も読了するのに5年かかった。現在のアメリカ社会を答えとしながら、当たっているところと外れているところを考えてゆくことでなんとか読み終えることができた次第。
邦訳は、井伊玄太郎訳で講談社学術文庫から『アメリカの民主政治』というタイトルですでにある。だが、評判によれば、この岩波版の訳ほうが日本語としてこなれているようである。岩波訳がわかりやすいということは珍しいことである。