Mathias Eick "Midwest" ECM, 2015.
ジャズ。ノルウェーのトランペット奏者マティアス・アイクのECM三作目。メンバーは刷新され、Gjermund Larsen (violin), Jon Balke (piano), Mats Eilertsen (bass),
Helge Norbakken (percussion)のクインテット編成になっている。タイトルの"Midwest"というのは、米国中西部を訪れたときの印象を曲にしたものということらしい。
ドラムを一台に戻し、ベースはエレキからアコースティックに統一、フェンダーローズも無し。さらにヤン・バルケがメンバーに復帰した。このように前作を完全否定した今作は、一作目の"The Door"以上に電気臭無しの北欧室内楽ジャズである。アイクの叙情的なソロは相変わらず素晴らしく、バックの演奏もそれに寄り添うようにな優しい。バイオリンの存在は、北欧トラッドやカントリーミュージックをかすかに匂わせる。聴きやすいし決して悪くない作品なのだが…。
個人的には、ツインドラムによる前作"Skala"の反復ビートが気に入っていた。そもそもJaga Jazzist(参考)に参加するような人だから、ロック~エレクトロニカ寄りのアプローチもできるはずの人である。ECMのプロデュースはそうした資質を殺してしまっている。
ジャズ。ノルウェーのトランペット奏者マティアス・アイクのECM三作目。メンバーは刷新され、Gjermund Larsen (violin), Jon Balke (piano), Mats Eilertsen (bass),
Helge Norbakken (percussion)のクインテット編成になっている。タイトルの"Midwest"というのは、米国中西部を訪れたときの印象を曲にしたものということらしい。
ドラムを一台に戻し、ベースはエレキからアコースティックに統一、フェンダーローズも無し。さらにヤン・バルケがメンバーに復帰した。このように前作を完全否定した今作は、一作目の"The Door"以上に電気臭無しの北欧室内楽ジャズである。アイクの叙情的なソロは相変わらず素晴らしく、バックの演奏もそれに寄り添うようにな優しい。バイオリンの存在は、北欧トラッドやカントリーミュージックをかすかに匂わせる。聴きやすいし決して悪くない作品なのだが…。
個人的には、ツインドラムによる前作"Skala"の反復ビートが気に入っていた。そもそもJaga Jazzist(参考)に参加するような人だから、ロック~エレクトロニカ寄りのアプローチもできるはずの人である。ECMのプロデュースはそうした資質を殺してしまっている。