Steve Reich "Octet / Music for a Large Ensemble / Violin Phase" ECM, 1980.
現代音楽。ライヒにとってはECMでの二つ目の録音。現在CDでは"ECM New Series"に入れられているが、シリーズ最初が1984年のアルヴォ・ペルトの録音だから、以前はジャズなどとごっちゃにカテゴライズされていたことがわかる。
一曲目の"Music for a Large Ensemble"(1978)は、"Music for Mallet Instruments Voices & Organ"(1973, 参考)の流れを組む旋律打楽器中心の名曲。宗教的な感覚は後退しているが、早いテンポできらめくように打ち鳴らされるマリンバやヴィブラフォンが快楽。
二曲目の"Violin Phase"(1967)は、初期のフェイジングものの一つ。曲調はスローで物憂げであり、テープ作品や"Piano Phase"(1967)ほど興味が湧かないだろう。ただし、クラシックを聴きなれた人には、深みを感じさせるこの曲がアピールするかもしれない。
三曲目の"Octet"(1979)は、弦楽四重奏団に二台のピアノと二人の管楽器奏者という編成による曲。後に、音の厚みを増すためとして"Eight Lines"に書き換えられたが、シャープで軽快な"Octet"版の方が優れているように思う。5拍子の変なリズムの曲だが、速くてまた素晴らしい。
現代音楽。ライヒにとってはECMでの二つ目の録音。現在CDでは"ECM New Series"に入れられているが、シリーズ最初が1984年のアルヴォ・ペルトの録音だから、以前はジャズなどとごっちゃにカテゴライズされていたことがわかる。
一曲目の"Music for a Large Ensemble"(1978)は、"Music for Mallet Instruments Voices & Organ"(1973, 参考)の流れを組む旋律打楽器中心の名曲。宗教的な感覚は後退しているが、早いテンポできらめくように打ち鳴らされるマリンバやヴィブラフォンが快楽。
二曲目の"Violin Phase"(1967)は、初期のフェイジングものの一つ。曲調はスローで物憂げであり、テープ作品や"Piano Phase"(1967)ほど興味が湧かないだろう。ただし、クラシックを聴きなれた人には、深みを感じさせるこの曲がアピールするかもしれない。
三曲目の"Octet"(1979)は、弦楽四重奏団に二台のピアノと二人の管楽器奏者という編成による曲。後に、音の厚みを増すためとして"Eight Lines"に書き換えられたが、シャープで軽快な"Octet"版の方が優れているように思う。5拍子の変なリズムの曲だが、速くてまた素晴らしい。