DVD『映像でみる戦後日本図書館のあゆみ』日本図書館協会, 2014.
昨年末にJLAから『格子なき図書館』(1950)と『図書館とこどもたち:ある市立図書館の児童奉仕』(1979)の二つの記録映画を収録したDVDがJLAから発行された。『図書館とこどもたち』は東京日野市の図書館活動を撮ったものらしいが未見。今回『格子なき図書館』のほうを見る機会があった。
製作はGHQの民間情報教育局であり、新しい図書館の啓蒙活動に使用されたのだろう。その内容は「これまでの図書館は、閲覧料を徴収する有料制でなおかつ閉架式。使い難いことこの上ない。しかし、これからの図書館は開架式で、書架に行って直接書籍を探せます。レコードも映画も視聴できます。農村の奥地までエクステンションサービスもやっています。」というもの。新潟、千葉などの県立図書館がその代表として紹介されている。
開架式のメリットを伝えるという点では狙い通りだったろう。ただ、タイトルにある格子って何?以前の図書館にもそんなものないでしょ。英題は"Libraries without Bars"なので「(閉架書庫と利用者の間にある)カウンター無き図書館」ではないだろうか(あまり自信があるわけではないので詳しい人は教えてください)。敢えて昔を悪く表現するため、戦略的に「格子」と訳したのかもしれない。
昨年末にJLAから『格子なき図書館』(1950)と『図書館とこどもたち:ある市立図書館の児童奉仕』(1979)の二つの記録映画を収録したDVDがJLAから発行された。『図書館とこどもたち』は東京日野市の図書館活動を撮ったものらしいが未見。今回『格子なき図書館』のほうを見る機会があった。
製作はGHQの民間情報教育局であり、新しい図書館の啓蒙活動に使用されたのだろう。その内容は「これまでの図書館は、閲覧料を徴収する有料制でなおかつ閉架式。使い難いことこの上ない。しかし、これからの図書館は開架式で、書架に行って直接書籍を探せます。レコードも映画も視聴できます。農村の奥地までエクステンションサービスもやっています。」というもの。新潟、千葉などの県立図書館がその代表として紹介されている。
開架式のメリットを伝えるという点では狙い通りだったろう。ただ、タイトルにある格子って何?以前の図書館にもそんなものないでしょ。英題は"Libraries without Bars"なので「(閉架書庫と利用者の間にある)カウンター無き図書館」ではないだろうか(あまり自信があるわけではないので詳しい人は教えてください)。敢えて昔を悪く表現するため、戦略的に「格子」と訳したのかもしれない。