Tigran Hamasyan "Mockroot" Nonesuch, 2015.
ジャズ。"Shadow Theater"の続編的作品だが、鍵盤・ベース・ドラムの三つ(+本人歌唱)だけという、より薄めの編成で密度の濃い演奏を試みている。Track 2だけ前作と同じメンバーによる演奏だが、たぶん前作に収録しきれなかった曲なんだろう。この曲だけは最近のSteve Reichっぽい。このほか、track 5と12に女声スキャットが加わる。
あとは変拍子ジャズロックである(数曲ピアノソロも収録されている)。Track 7, 11, 12において鍵盤とベースが聴かせる複雑でドラマチックなリフレインはヘヴィメタルのリフそのまま。その仰々しく熱い演奏ぶりは、佇まいとして"Romantic Warrior"の頃のReturn to Foreverを思い出さなくもない。だが、鍵盤は生ピアノ中心であり、ギターは入ってこないし、あまりソロは重視されていない。また独特のメロディーラインがけっこう耳に残って頭から離れない。その大袈裟さに最初は笑ってしまうのだが、いつの間にか癖のようにリピートしてしまう音楽である。
なお日本盤がWarner Music Japanから発行されていて、'Sleep My Child' なるボーナストラックが収録されている。Track 12の後半とは異なる、ピアノと女声スキャットの小品である。
ジャズ。"Shadow Theater"の続編的作品だが、鍵盤・ベース・ドラムの三つ(+本人歌唱)だけという、より薄めの編成で密度の濃い演奏を試みている。Track 2だけ前作と同じメンバーによる演奏だが、たぶん前作に収録しきれなかった曲なんだろう。この曲だけは最近のSteve Reichっぽい。このほか、track 5と12に女声スキャットが加わる。
あとは変拍子ジャズロックである(数曲ピアノソロも収録されている)。Track 7, 11, 12において鍵盤とベースが聴かせる複雑でドラマチックなリフレインはヘヴィメタルのリフそのまま。その仰々しく熱い演奏ぶりは、佇まいとして"Romantic Warrior"の頃のReturn to Foreverを思い出さなくもない。だが、鍵盤は生ピアノ中心であり、ギターは入ってこないし、あまりソロは重視されていない。また独特のメロディーラインがけっこう耳に残って頭から離れない。その大袈裟さに最初は笑ってしまうのだが、いつの間にか癖のようにリピートしてしまう音楽である。
なお日本盤がWarner Music Japanから発行されていて、'Sleep My Child' なるボーナストラックが収録されている。Track 12の後半とは異なる、ピアノと女声スキャットの小品である。