Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

失笑ものの 立憲民主「次の内閣」構想

2022-09-23 23:23:30 | 国際・政治

半世紀来の悲願と云われる、長崎地区へ向けた 西九州新幹線が部分開業を迎えた。現地は概ね祝賀ムード。それは分かるが、あくまで「部分開業」の事実が忘れられては困る。九州の中心・博多南隣の佐賀・新鳥栖からのフル開業ではないからだ。今回の開業区間は同県西部の武雄温泉ー長崎間 60余kmのみで、走行時間は 30分にも満たない。未開通の所は、今回通った全面新幹線規格を巡って 国と佐賀県の調整がつかずにいるからだ。

東海道・山陽新幹線と違って、各地の新幹線路線は 国主導の「整備新幹線」。これによる新規開通に当たっては、沿線各道府県も一定の費用負担をしなければならない。JR在来線で十分な利便を享受し、又 高速道路も整備された平地の多い佐賀県に、新幹線開通効果は希薄な為に 易々とは費用負担に応じられない事情があるのだろう。当初は 新鳥栖から分かれて暫くは在来の JR長崎本線を西進。武雄温泉で新幹線専用線に上がる、車両のレール軌間を変えられる スペイン国などで普及の「フリーゲージ・トレイン」の採用が構想されるも、表向きは技術面で頓挫したとされる。

これは余り信頼できない話ではないのか。本当の所は、佐賀県主張のフリーゲージ列車では 新幹線としての体裁が貧弱なので、国と福岡・長崎両県による全面規格論に押し切られた「政治的事情」の方が大きいのではないか。そうであれば、新鳥栖より西は長崎まで、山形、秋田両新幹線で実績のある「新在直通線」つまり線路を新幹線を通せる広めの軌間に改め、車両は在来線に準じた「ミニ新幹線」とする方法もあったろう。この場合、佐賀から有明海沿いの鹿島市・肥前鹿島辺りまでのアクセス問題が生じようが、それは分岐する旧肥前山口駅からのリレー列車接続を強化すれば良いのではないだろうか。全面規格で通った既成事実は受け入れるとしても、現状のままでは拙かろう。費用負担割合問題に目途をつけ、一日も早い九州新幹線との直通接続を図る為にも、国は佐賀県との意思疎通深化に努めるべきだろう。

本題です。旧統一教会との距離問題などで苦戦中の岸田自民政権に代わる「次の内閣」構想が第一野党・立憲民主党により示されはしたのだが、どうも政権担当能力が疑われるレベルから脱せていない様だ。メンバーなどの資料を末尾にリンク致すが、今回のは特に 防衛大臣の不在が話題・・というより問題視される様だ。以下 余り芳しいレベルではないかもだが、昨日の夕刊フジ・ネット記事から。

「立民 次の内閣に防衛相置かず『安全保障相』と名称変え 外相と兼務。政権交代に備えるも『荒唐無稽、担当能力欠如が明白』渡部悦和氏」

立憲民主党が、政権交代後の閣僚候補を集めて設置した「次の内閣 (ネクスト・キャビネット)」に防衛相が存在しないことが話題となっている。「外務・安全保障相」として 防衛相を「安全保障相」と名称を変え、外相と兼務させているのだ。日本を取り巻く安全保障環境が激化するなか、識者は同党の「政権担当能力の欠如」を指摘している。

「外相と防衛相を兼務させるのは 実際の内閣では大変だ」「実際に政権与党になったときに、それ(兼務) を常態化させるのは あまり考えられない」「名称の話で、何か中身を変えることを想定しているわけではない」立憲民主党の 泉 健太代表は 9/16の記者会見で、9/13に設置した「次の内閣」で 玄葉光一郎外相が 外相と安全保障相を兼務していることについて こう説明したが、まったく理解できない。

泉氏は 9/13「政権担当能力があると示す第一歩になる」と語り、政権交代に備えて「次の内閣」を設置した。つまり、立憲民主党内閣の陣容を国民に示したわけで「防衛相の名称変更」「外相と安全保障相を兼務」は、党の意思を示したといえる。

それを わずか 3日後に冒頭のような釈明をするとは、どういうことなのか。元陸上自衛隊東部方面総監の 渡部悦和氏は「今回の一件だけで、立憲民主党に政権担当能力が欠如していることは明白だ。まず 現在存在する中央省庁のトップの名称を勝手に変えるのは荒唐無稽であり、言語道断。軍事を担当する防衛相と、外交を担当する外相は役割が違い、明確に分けるのは世界の常識だ。立憲民主党が 現在の遊離した存在になっていることを示している。政権与党を批判するだけで、国益に沿った日本のあるべき姿を描くことができない政党というしかない」と語った。(引用ここまで)

拙者も概ね、渡部元総監のご見解に同意する者だ。かつて旧民主党政権時代の ほぼ 3年余りに学んだだろう知見が活かされているとは思えない。本気で学び 採り入れる気があるなら、前述の様な防衛相不在の如き設計はできないはずだからである。渡部元総監のご見解から距離を置いてみるにしても「次の内閣」構想は、どう見ても「平時脳」でしか考えられ、設計されていないと断じざるを得ない。防衛とは 平時とは異なる有事に的確に応える策を指すのであり、又 外交にしても、防衛による抑止力を伴わない「対話だけ」態勢では力を持ち得ない。相変わらず立憲民主党は、外交安保に関するその辺りの視点が欠けていると申さざるを得ない。

「現在の国際情勢から遊離」の渡部元総監のお言葉は、特に我が心に刺さった。まさにその通りであり、外交面と防衛面で各大臣が分担しなければ 国務が回らない事は誰の目にも明らかだ。それさえ弁えないとなれば、泉立憲民主執行部の脳内は、現憲法 9条の それも理想論の部分だけで思考しているとみられても仕方あるまい。否、同憲法 9条ですら、国の独立を保全する為の自衛活動や装備までは否定していない。

その事さえ分かっていないとなれば、それは政権担当能力などないという事になろう。日刊ゲンダイと並ぶ二流紙とも評される夕刊フジだが、ここは朝日新聞と同様に・・というより同等に「たまには役に立つ」とも思う次第。今回画像も振り返り恐縮。昨年の春先訪ねた 京都鉄道博物館にて引退後再会し、撮影に応じてくれた 初代東海道新幹線列車 0系の表情を。疾走に明け暮れた現役時より、少し穏やかになった様な。以下に 関連記事を 2件リンク致します。➀「日テレNEWS 9/13付」【一覧で見る】立憲「次の内閣」ネクストキャビネット発足(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース ➁「デイリー新潮 9/23付」政権危機でも「復活」できぬ立民 - goo ニュース


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