石破新総理が表明の、衆院解散が明日に迫った。拙者、今日は親の通院付き添いなどで中々思うに任せぬ 自身の通院 2カ所を回った。
待ち時間をも含め 通院には時間を要するのが常とされるが、ご多聞に漏れず 今日も午前中一杯の半日近くを要した次第。それでも合間を見てしか参れないのも事実で、その辺りはやむなしとも心得た所。
そのお蔭のあって、今日は参院にて持たれた 石破新総理の所信表明演説に対する代表質問の TV中継午前分を観る機会があった。与野党参議各 1名の質問に、石破新総理の答弁までが観られたが、やはり同氏の答弁姿勢は 良く言えば抑制的、悪く言えば歯切れが良いとは言えないものだった。
参院の特に野党議員は 活動家的先鋭的人物が多いとも称されるが、その辺りを含め 今日の時事通信ネット記事を引用して、少しみて参ろうと思う。尚 左派野党党首の多い午後の質疑は、恐れながら視聴しなかった事をお断りしておきたい。
「石破首相、皇位継承『国会議論に期待』=能登復旧、予備費で迅速対応ー参院各党代表質問」
参院は 10/8の代表質問で、石破 茂首相の所信表明演説に対する各党代表質問を行った。
首相は 安定的な皇継承の在り方について「立法府の総意が早期に取りまとめられるよう、国会で積極的な議論が行われることを期待している」と述べた。立憲民主党の 田名部匡代(たなぶ・まさよ)参院幹事長への答弁。
母方のみが天皇の血を引く「女系天皇」の是非については「個人的な考えを申し上げることは差し控える」と言及を避けた。首相は就任前の 8月に、可能性を排除しない立場を示していた。
田名部氏は 地震と大雨で大きな被害を受けた能登半島の被災地の復旧に向け、2024=令和 6年度補正予算案の編成を要求。首相は「予備費であれば さらに迅速な対応ができる」と主張した。
来年の参院選を巡り、自民党の派閥裏金事件に関与した議員の扱いなどは明言しなかった。その上で「選挙の有無にかかわらず 反省を求め、ルールを守る倫理観を確立する」と強調した。
首相は、参院選挙区の合区解消について「民意の反映と 投票価値の平等との調和を図る意味で重要だ」との認識を示した。自民の 松山政司参院幹事長への答弁。
午後は 公明党の西田実仁幹事長、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の山本太郎代表らが質問に立つ。代表質問は 10/8で終了し、首相は 10/9に党首討論を経て 衆院を解散する意向だ。(引用ここまで)
今夏の 自民総裁選立候補前から思った事だが、石破新総理は皇位継承の事共との向き合いが軽かった印象が付き纏う。安易に「女性・女系天皇の可能性を排除せず」との安易な表明をすべきではなかったと心得る。だから国会にての代表質問の場にて 特に左派野党から突っ込まれる様なネタを提供する結果となるのだ。そうであれば、初めから言及すべきではなかったのではないか。
凄惨さを増す 北陸能登震災及び水害に際しても、ここは野党側をも取り込む様な スケールの大きな方針を打ち出すべきだった。まず迅速な手当という意味では 予備費拠出は妥当だが、その間に補正予算案の迅速な編成を打ち出す姿勢でも見せれば、普段は批判と攻勢ばかりの野党協力を取り付ける事も可能だったのではないか。
就任後のブレも酷さが目につくが、石破新総理はそうした所の周到さにも欠ける様に見える。本当は、実行力があろうにとも思う所だ。
野党側も、石破新政権の衆院解散総選挙日程の短さを揶揄ばかりもしていられないのではないか。一方でその主張が必要と言うなら「必ず政権交代」なるもう一方も一旦は取り下げるべきだろう。特に複合被災で苦難の底にある北陸能登の復興に際し「何が一番大事か」の思考が双方に欠ける印象が付き纏うのだ。
衆院解散総選挙の日程の短さはその通りかもだが、特に激甚災害復興を要する北陸能登地方向けには、同選挙日程に猶予を設ける事も可能ではないか。所謂裏金問題では折り合いがつかぬにせよ、被災対応には与野党協力の一面位見られても良いとも心得るのだが。まぁ石破新政権は このままでは選挙苦戦は免れぬだろうし、野党側にしても 政権交代など幻レベルだろうが。
今回画像も振り返り恐縮。先年訪ねた 京都市当方の JR山科駅にて、大阪を発って北陸方面へと向かう臨時列車「サロンカーなにわ」の様子を。先導のディーゼル機 DD51型は、戦後昭和の高度成長期の生まれで現在は引退局面。時に石破新総理の地元、山陰本線・鳥取界隈を往来する事もある様で。