Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

信念~Oの愛した光景

2014-08-10 21:40:32 | 日記・エッセイ・コラム

Oさん、今夏も立秋を迎えました。もう「暑中」より「残暑」の時季となった訳ですね。昨日今日の日本列島の気象は、西日本を縦断した台風第11号の影響を大きく受け、長い時間荒れました。兵庫県・甲子園にての全国高校野球夏季大会も明日からに順延、当地西隣の三重県は、強い雨雲が長時間滞留し、大雨に関する特別警報が発せられ、一時は同県だけで、数十万もの住民各位に避難指示が出されました。又、三重県以西の各地の主な川が軒並み増水に見舞われ、一つ間違えば、大きな水害が同時多発しかねない、危機的な状況であった様です。天気の話は又後程。

もう一つ、毎夏の大きな事共である、広島・長崎の原爆忌にも触れない訳には参りません。終戦まで後僅かの1945=昭和20年8月6日午前には、広島市付近にウラニウム型原子爆弾、同月9日午前には、長崎市付近に、プルトニウム型のそれが、米合衆国軍により投下され、計30万に近い無辜の方々が、凄惨な状況下で命を奪われました。無理の多い先の大戦を主導した我国側にも幾ばくかの問題があったにせよ、原爆使用を強行した米側に主原因があるのは明らかであり、近現代史上の大きな汚点として、記憶されるべきだと強く思います。

我国の防衛安保政策にはなるべく理解をと心がける俺ですが、その一方で「許されません、核だけは」との気持ちも強く持ち続けないと、とも思います。想えば、長崎は父の故郷。当時学生だった父は、原爆の投下直後に、苦悶する長崎市民救援の為、現地入りしています。被爆した可能性は捨てきれず、この事が、戦争と平和の問題を思考する上で、俺にとっての大きな方向性を決めたと心得ています。

反核運動は、戦後長らく続いております。特に、貴方が旅立たれる間際に生じた、先の震災に伴う、福島県下の原子力発電所事故の深刻な現状もあって、更に弾みがついた印象を受けます。ただ、生命や健康に深刻な悪影響を及ぼす放射線事故の危険を踏まえた上で申せば、こうした運動は、左傾政党や勢力に利用され易いのも事実。大いなる危険と対峙しながらも、こうした芳しくない勢力とは距離を置かないと、とも自覚を新たにしている所。その上で、広島・長崎の両原爆犠牲の各位への弔意と、被害に苦しむ方々へのお見舞いの意を、改めて表したいと思います。

安倍現政権が打ち出した、集団的自衛権行使の限定許容の方針も、条件付きで理解する一方で、非核三原則の精神を尊重し、在日米軍によって蔑ろにされていると言われる「持ち込ませず」の項目もできるだけ現実に近づけて行く。その為には、我国の「失敗に終わった」可能性高い、原子力発電を段階的にやめて行く道筋もつける必要がありかと心得ます。勿論、集団的自衛権をきちんと安全に位置づける為には、近い将来の憲法改正も必要だし、我々国民市民は、その事と正面より向き合う必要があるでしょう。それにしても、この問題は貴方がご健康な間に、是非語り合いたかった事共です。

平和と安保の問題について、いつも考えさせられるのが、今からほぼ40年前の1975=昭和50年前後に多発した、朝鮮民主主義人民共和国の諜報機関による、多くの日本人拉致事件ですね。今も多くの方々の消息が分からず、又、高齢化するご家族が、長らく生還を心待ちにさせられるこの遺憾な出来事が、俺の平和と安保に対する見方を変えました。貴方とも撮影に訪れた、新潟県下の日本海岸に立つ度に、この事件の早期解決を願わずにはいられません。安倍現政権も、この事件解決には全力で取り組む姿勢を見せており、そこは是非応援したい所です。俺はこの盆、改めて新潟磐越を訪ねるつもりですが、我々を引き合わせた鉄道と言う交通システムより教えられた「複線思考」と言う価値観を、これからも大切にして参りたいと今、改めて思う所です。

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2 コメント

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明日からお盆 ・・・終戦記念日が近くなってくる... (ココ)
2014-08-12 23:25:16
なんか重苦しい気分になって・・・。。
私は抑止力になるのなら 核は持っても良いのでは?って思ってます。
日本の国益の足を引っ張る朝日、毎日などのマスコミの報道
今年の広島・長崎の原爆忌から終戦記念日まで期間 集団的自衛権行使の件があるからいつも以上に凄いですねぇ~。
これを国民はどう理解するんでしょうかねぇ??単純な人が多いからなぁ~~~~。。。安倍さんも大変だ~~!
返信する
ココSAN、今回もご見解有難うございます。明日は終... (HAKASE(jnkt32))
2014-08-14 08:17:35
などと、100年1日みたいな報道ばかりを「繰り返し」、こちらこそ「もうええ!」と、落語家 桂ざこばさんと共に、
怒鳴りたくなる気分です。
そんな事より、現実を踏まえながら、戦没及び戦災犠牲の方々に報いるのにはどうすべきかを考え 
実行するのが、残された我々の務めや思いますね。
核の事やけど、確かに防衛抑止力の価値があるのは事実ですが、肝心の安全管理力が、我国には 
現状どこにもない事が露見してしまいました。こんな事では、少なくとも当面は、原子力開発そのものが望み薄
ではとも感じます。嘆
まずは、お礼まで。
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