Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

TQC=品質管理はどうしたんだ?

2010-02-02 23:35:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!2010=平成22年2月も、拙日記を宜しくお願い致します。

今年に入って、世界最大のメーカーへと成長した、T自動車の部品不具合による、大量リコール問題が大きく取り上げられています。
エンジンに燃料を送る、アクセル・ペダルの部品に問題があり、戻らなくなって車の暴走事故に繋がる恐れがあり、現に死亡事故も複数生じている様です。

無償修理の対象となった車は、合衆国内だけで数百万台にも及び、対応の為新車の販売ができない事態に陥る販社も多い様です。
この問題の原因は、前世期末の日米貿易摩擦問題に際し、同国内にての日本車生産を増やし、同時に現地にての部品調達を増やす方針が絡んでいる由。我国内にては、国内部品使用の為、この様な問題はないそうですが・・・。
ただ、合衆国現地生産と、同国産の部品を重用するにしても、T自動車の大原則である、厳しい品質管理、所謂QCシステムは有効に機能していなかったのでしょうか。

T自動車が発祥の地と言われる総合品質管理システム、所謂TQC。
それは、製造業の各部門にて、業務に携わる社員、あるいは非正社員を含む従業員が、日々の仕事よりの、又顧客より挙げられた苦情などの問題点を洗い出し、どの様な方法で解決や改善を行い、会社の利益に寄与するかを考えて実行する、原則として職場ごとの枠組みの事で、以前私が務めた勤務先にても実施されていました。誠実に実行されれば、勿論相当の効果があり、当地愛知の本拠地や我国内の事業所はもとより、世界各地に展開する全ての事業所にて、強く実施されているものとばかり思っていました。それだけに、品質に関わる問題を生じた此度の件では、大いに「裏切られた!」感がする次第であります。

妄想に終われば良いのですが、T自動車は今世紀初めより去年まで、世界最高のカーレース、F-1世界選手権にも参戦していたのはご存じかと思います。最高位は第2位。目標にしていたチーム優勝、所謂コンストラクターズ・チャンピオンすら叶わなかった訳ですが、その裏にはこの様な問題が潜んでいたのではないか、とつい想ってしまいますね。

「大男、総身に知恵が回りかね」とか言う諺がある様ですが、今のT自動車の陥った状況を表している様な気がします。数年前、リコール問題を隠して社会的指弾を受けたM自動車よりはマシかも知れないが、それにしても規模が大きい。その事の社会的責任を肝に銘じ、問題の解決に当たって頂きたい。
先般のJR東海道新幹線の、ほぼ半日に亘る運転停止の問題も、根底は似た様な問題が「あると思います」。
こちらの原因は、列車側の集電装置、パンタグラフの高圧電線より電力を取り込むスライダーの固定ポルトの取り付け忘れが原因だったとか。
こうした高速輸送機関の整備に当たっては、普通は二重三重の検査が施され、処理が抜けても発見できる、フェイル・セーフの仕組みが機能しなければならないはず。それが行われなかった事は、やはり安全に関する厳しい品質管理の姿勢が緩んでいたと言う事でしょう。

自動車同様、新幹線も、これからはシステム輸出と言う大切な局面を迎え、その事はこれからの我国経済の浮沈を大きく左右するはずでありましょう。
対応を誤ると、我国の今後に暗雲がかからないとも限らない。
T自動車もJR社も、安全を損ねる様な問題は二度と起こさないと言う、強い姿勢を我々の前に明らかにして貰いたい所であります。*(日本)*
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