目立つ出来事だからと言って、過分に与する意思はない。これは進行中の与党・自民党総裁選に向けた一連の動きだ。確かに我国の政権に関わる事ではあるが、それでも祖国日本にとっては「一部であって全部でない」のも事実。
目下の我国最大の課題は、高レベルの流行続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症の鎮静化対策と、それに伴う大ダメージを負った経済復興である事位は押さえる様心がけるつもりである。
その所に留意しつつ、前述の自民総裁選は 岸田文雄・前党政務調査会長、髙市早苗・前総務相に続き、風聞通り 河野太郎・行政改革担当相が立候補、後若干の立候補が見込まれるも 事実上この三方での選挙戦となるらしい事が分ってきた。
バランス的に一番無難そうなのが岸田候補、我々を含む保守側から望ましいのが髙市候補。だから立候補表明記者会見でも、左傾メディアの向きが荒れたのだろう。まぁ大した意味はなさそうだが。続く河野候補は 発信力という点では最も長けている印象だが、人としての信条はどうか?拙者などはちと疑問符のつく所だ。以下、折ある毎に「偏向」の誹りも受ける 朝日新聞本日付けネット記事 (今回は、割と望ましい距離を置いた文言の模様) を引用して みて参りたい。
「行革担当相、(自民) 総裁選に立候補を表明『日本の礎は皇室と日本語』」
河野太郎・行政改革担当相は 9/10、国会内で記者会見を開き、自民党総裁選 (9/17告示、9/29投開票) に立候補することを正式に表明した。冒頭 同氏は「皆さんの思いや不安を受けとめ、情報を共有し、しっかりとしたメッセージを出し、皆さんと一緒に直面する危機を乗り越えていかなければならない」とし、「人が人に寄り添う ぬくもりのある社会を作っていきたい」と述べた。
また河野氏は「自民党は保守政党だ」とし、「保守主義は度量の広い、中庸なあたたかいものだと思っている。日本の礎は 長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」と述べた。
会見では 菅 (すが) 政権で行政改革担当相として取り組んだ「脱ハンコ」のほか、政府内で新型コロナ・ウィルス (感染症) のワクチン調整を担った実績を強調。「みんなが少し手を伸ばしてつかみたいものをつかむ。その努力をみんながやろうと思う。その努力が結果を生む。そういう国をつくっていきたい」と語った。
河野氏が総裁選に挑むのは、自民党が野党だった 2009 (=平成 21) 年に続き 2度目。「派閥解消」などを掲げたが、当選した谷垣禎一氏に及ばなかった。父は元自民党総裁の 河野洋平氏。第 2次安倍政権の 2015 (=同 27) 年に行政改革担当相に就任し、外相、防衛相を歴任。菅政権で 2度目の行政改革担当相に就いた。(以下略、引用ここまで)
確かに「日本の礎は皇室と日本語」は確たる事実で、その事に触れたのは良いが 果たして従前からの河野自民総裁候補の健全な見解だったか?疑問符のつく所でもある。これまで同氏は、女性天皇及び女系天皇を認知する様な見方を表し、保守の視点からすれば どうも信頼できかねる所だからだ。日本語の方も然りで ご自身は英語なども堪能の様だが、その事を認めるにしても 昨今の日本語の用法などの乱れにも、是正する力を見せて頂きたいとも思う所だ。
更に信頼への疑問符がもう一つ。それが引用記事にもあった 父君・河野元自民総裁・元官房長官の芳しからぬ履歴だ。宮澤内閣の官房長官時、慰安婦問題についての悪名高い「河野談話」を発出、外交面への悪影響を及ぼしたのは有名な話だろう。同談話発出が、宮澤内閣総辞職前日だったというのも胡散臭さが付き纏う。河野行革担当相は 一度は父君のこの談話の撤回を迫ったと聞くが、元官房長官は拒否、以来そのままになっているのも有名な所ではないか。
繰り返しにもなるが、河野行革担当相は とに角発信力が強い。という事は、一つの事柄につき 発信内容や方向性に不具合でもあれば それは「間違った発信」という事になり、そうなれば深甚な国民的不利益を生じる事ともなりかねない。河野候補を支持する自民関係者は、そこの所に十分な注意を願いたい。
岸田、髙市の両候補も それは既成メディアの攻撃目標とされ、髙市候補の立候補関連記者会見では、質問と無関係の罵声を発する不心得者も出た。岸田候補もそこまでの露骨さはなくも、左傾メディア辺りからは好感されていない様だ。
特定野党や左傾メディア勢力は、河野候補に対しても「お約束とも言える」攻撃的論調で臨んでくる事だろうが、果たして髙市候補が実行され 少なくとも保守側から一定の称賛を得た「大人らしい毅然とした対応」ができるのか?暫くは注視して参りたいとも思う所だ。今回画像は以前もご紹介の、岐阜・東濃に毎夏現れる「田んぼアート」の模様を。モデルの武将は、地元ゆかりの明智光秀公。傍らを通る線路は 第三セクター・明知鉄道線。