Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

菅 (すが) 総理退任雑感

2021-09-03 22:12:54 | 国際・政治

何年か前に拙ブログを起こした時、一応は趣味と認める 鉄道交通に関する画像を絡めた所謂「ゆる鉄写真ブログ」として始めたつもりが、政治社会への  些か邪 (よこしま) な関心から、そちら系がメインとなって行った所は 冒頭に述べさせて頂いた。これはまだまだ当面は続きそうな気配であります。

既成メディアやネット情報を見渡しても 記すべき事は勿論色々あり、今回も 年内にご成婚見込みの真子内親王についての事共や、依然高レベルの流行続く 中国大陸他由来の新型コロナウィルス感染症向けのワクチン接種がより進んだ段階で、国民向けの行動制限呼びかけをいかに少しずつ緩和して行くべきかについての政府の考え方公表についてなど 触れたい事共が複数に上った所で、突如菅現総理が 今度の自民総裁選出馬を見送る報が飛び込んできた。本当にある意味「一瞬先は闇」なる言葉を思い起こしたものだ。

菅現政権の評価は 大きく分かれるのは承知している。特定野党と左傾側は お約束ともいえる「不明朗にして無責任」の罵倒的合唱に終始。対する保守側の評価は 一枚岩ではなくも「(前述感染症禍の) 困難な状況下で 為すべき事はしてきた」の評価が大勢ではないだろうか。勿論不足はそれなりで、発信力や自己表現力に欠ける所あったのは事実だが。発足後僅か 1年。早くも振り返りになるかもだが、以下 今日の日本経済新聞ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「(菅) 首相退陣、勝負を分けた 3つの瞬間」

菅 義偉 (すが・よしひで) 首相が自民党総裁選への出馬を見送り、退陣する。2020=(令和 2年) 9/16 に政権が発足してから 1年足らず。この  1年を振り返ると 勝負を分けた瞬間が 3つあった。

1つは衆院解散の判断だ。日本経済新聞社の世論調査で、発足直後の内閣支持率は (約) 74%と 発足時で過去 3位という好スタートを切った。同年 11月は 60%近い高支持率を保ち、その頃までに解散していれば 過去の支持率と獲得議席を照らし合わせても、自民党が単独過半数を維持できる可能性が高かった。

2008=(平成 20) 年に 麻生太郎首相 (当時) は就任直後の衆院解散をためらい、結局 2009=(同 21) 年衆院選で民主党 (当時) に政権交代を許した。菅首相は 自民党選挙対策副委員長として その過程をつぶさに見ていたはずだが、教訓は生かされなかった。

模索した 9月中旬の衆院解散は反対され、それを覆す体力は政権に残っていなかった。衆院選で信任された政権と、そうでない政権は 自民党の国会議員や国民の受け止め方も違ったものになる。信任を得ていれば、人事で自らの意向を反映しやすくなるためだ。 

現在と比べると 新型コロナ・ウイルスの新規感染者数が少なかった 2020=(令和 2) 年秋頃に解散して まず 4年の時間を確保していれば、衆院選への不安心理が底流にある今回の政局の様相は 根本的に異なっていた。衆院選と総裁選をセットで考える戦略が 解散の判断を鈍らせる結果になった。

2つ目はコロナ(感染症) 対策だ。切り札と位置づけたワクチン接種は出遅れた。自衛隊の大規模(接種) 会場の設置や職場での接種で巻き返したが、そのさなかに職場接種が滞った。

逆に政府のコロナ対策に不安が広がった。追い打ちをかけるように新規感染者が拡大。「最後」と繰り返していた緊急事態宣言は 7/12 に東京都への 4度目の適用に追い込まれた。

東京五輪・パラリンピック開催が支持一色にならなかったのも誤算だった。五輪後の上昇を描いていた内閣支持率は、開くことそのものの賛否が割れ、上がらなかった。

3つ目は 8/22 投開票の横浜市長選だ。盟友の 小此木八郎・前国家公安委員長が出馬し、首相が全面支援したにもかかわらず、落選した。首相の地元での敗北で 求心力は一気に落ち、次期衆院選の「顔」として戦えないとの認識が支配的となった。地元での選挙にかかわったことが裏目に出た。

自民党は 9/29 に新総裁を選出する。コロナ対策を巡って縦割り行政の壁やデジタル化の遅滞が 政策の遂行を阻む実態が鮮明になっている。国と地方の関係など 日本の統治の問題も浮かび上がる。自民党の「表紙」を変えたところで、これらの問題が解決するわけではない。

米中対立が及ぼす東アジアの緊張など日本を取り巻く外交・安全保障の環境も厳しい。自民党総裁選はこうした現実を直視し、日本の針路を骨太に論じてほしい。(引用ここまで)

様々な評価はある事として、ここは菅総理に一言の労いを表したい。以前も触れたが、第一次安倍政権が退く時の野党や左傾メディアの反応は 当時も今も変わらぬ「初めに批判ありき」であったが、それを目にしたあるネット知人のお一人が「今は批判より労いを」の一言を上げ こうした動きを諫められていたのを思い出す。

当時も 安倍元総理は深甚な健康問題を抱え、それが大きな一因で退陣のやむなきとなった記憶がある。此度の菅政権は 歴代のいかな総理も直面しなかった深甚な諸問題に直面してのやむなき選択だった事と、困難な状況下でも「なすべき事は実行してきた」事は理解把握したく思う。それらを踏まえた上での正当な批判は自由だが、拙的には「初めに攻撃ありき」の特定野党と左傾メディアの出方には 決して与する者ではない。

今月後半に繰り広げられるだろう 次期自民総裁選には、既に岸田前政務調査会長が立候補を表明、河野規制改革担当相、髙市前総務相、野田元総務省、石破元自民幹事長らも出馬を検討されているやに聞く。少なくとも来たる自民総裁選は「ただの政局」では決してない事位は、必ずしも聡明とはいえない拙者にも少しは理解できるものだ。それだけに、手を上げる候補者各位には、我国民の幸福の為の 我国益とは何かをくれぐれも踏まえた上で臨んで頂きたい。

続く衆院選までを見渡すと 立憲民主党を初め野党勢力も政権交代を窺ってはいる様だが、残念ながら多くは期待はできないだろう。旧民主党政権の時同様、前述感染症問題や緊迫するアジア情勢対応など これだけ難題が山積した状況との対峙は所詮無理。どの途前回と似た感じで、短期間で自爆するのがオチだろう。

今回画像も先年ので恐縮。前述感染症が広がる前、山梨県下の JR中央線にて目撃の 長野方面へと向かう高級リゾート列車「トラン・スィート四季島」の様子を。この所は出番も少ない様ですが、感染症鎮静化の暁には 是非巻き返しを期待したいもの。遅れましたが、以下に これまでの菅政権への最も妥当と思われる関連記事をリンク致します。(福岡・小坪しんや行橋市議様) 菅義偉総裁の一年間に感謝を。思うところはある、だが誰がやっても苦労する時期だった。そして混迷の総裁選の分析。 | 小坪しんやのHP〜行橋市議会議員 (samurai20.jp)

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