或いは、前代未聞の逮捕劇かも知れない。中国大陸資本が絡むカジノを初めとする統合リゾート施設 IR関連汚職事件につき、昨年末逮捕された元自民の秋元 司衆議が贈賄側被告に偽証を持ちかけた疑いで再逮捕された報には唖然としたものだ。東京地方検察庁特捜部が議員会館と秋元衆議の地元事務所の家宅捜索に入り、関連と合わせ捜査が途上の為 多言は控えるが、現職議員の二度に亘る逮捕は正に異常事態。当然ながら東京地検は徹底した捜査を願い、事の真相に迫って頂きたい。
又 慎重を期すべきは勿論だが、野党側も秋元衆議の議員辞職勧告発出へと動いている様だ。騒擾質疑など頂けない所も多い立憲民主以下の野党側の動向にも、今回ばかりは反対しない。慎重に様子を見た上で、必要なら秋元衆議の議員辞職決議案発出へと進んでも良い位だろう。秋元衆議は自民二階派所属だった様だが、昨年暮れの自民離党後も 二階派には留まっている由。買収規模は 3000万円級ともいわれる中でのこの始末。媚中のよしみだろうか。以下 某ネット記事を引用して、少しみて参りたい。
「秋元容疑者所属の二階派幹部『推移見守る』自民内に影響『不可避』の声も」
カジノを含む統合型リゾート施設 (IR) 事業を巡る汚職事件に絡んだ証人買収事件で再逮捕された衆議・秋元 司容疑者が特別会員として所属する自民党二階派 (志帥会) の幹部は 8/20「再逮捕は驚いた。容疑が事実なら重いが、有罪が確定していない以上は これまで通り推移を見守るしかない」と語った。
秋元容疑者は 8/20午前、別の派閥幹部に電話をかけ、証人買収事件に絡み 東京地検特捜部が近く秋元容疑者を聴取するとの報道について「ご迷惑をおかけしている。報道にあるようなことは一切ない」と説明していた。
一方、自民党中堅議員は秋元容疑者について「既に離党しており、党とは関わりはない。議員としてきちんと説明すべきだ」と述べた。その上で、二階派について「前回の逮捕後も籍を置かせていたのは節操がなさ過ぎる。影響は避けられない」と語った。(引用ここまで。秋元容疑者は初逮捕後の昨年 12月に自民離党も、二階派には所属のままとの由)
この一事を見ても、自民二階派の危機感の希薄さが窺える。この媚中派閥は、先に中国大陸が香港向けに発出し、強権的施策を可能にした「香港国家保安法」施行に際しても、抗議の動きを見せた自民保守側に向け「慎重に見守るべき」などとして牽制の姿勢だった。今回、中国大陸資本が絡む IR汚職事件についても、結局は似た様な姿勢なのだろう。表向き「推移を見守る」としておいて「結局は傍観、無為無策」に終わるのではないか。
そして結局は、中国大陸資本などにわざと我国市場につけ入る隙を与え、本来は我国企業や資本が得るべき利益まで、中国大陸他の外国資本に取らせかねない意図まで感じられる。そうなっても、二階派としては応分の報酬「キック・バック」が得られる仕組みがある様で、我国資本側が不利になっても痛痒を感じないという事だろう。
だが今度は違う。まだ可能性の局面 (フェーズ) といえど「火のない所に煙は立たない」のも事実。東京地検特捜部の捜査が進み、容疑が固まればもう「推移を見守る」だけでは済まされないだろう。自民中堅層の見解「前回の逮捕後も籍を置かせていた節操のなさ」を晒す二階派が、果たして必要となった時に断固とした処置が取れるのか?拙者には疑問だが、それができるか否かをしっかりと見極められる様にしたいものだ。「見守りという名の傍観」をいつまでも許せば、自民二階派は真の国益を逸脱した媚中勢力という実像を、今度こそ曝け出す事になるだろう。今回画像は 少し前、当地近所の JR名古屋駅西方の基地で見かけた、次期在来線特急「ひだ」「南紀」向け新型列車の様子を。