毎年6月恒例の、梅雨の時季がやって来た。気象庁は、今日付で九州から当地東海までが入梅の模様と発表。これから暫くは、曇りや雨がちの天候が多いが、見方を変えると続く暑すぎる真夏を乗り越える為の、水分補給の時季に当たるとも受け取れる。又、多くの農産物が、この時季の降雨を頼っており、その意味では慈雨とも言えるのだ。まあ最近多い、記録的な集中豪雨は水害にも繋がるだけに勘弁して欲しい所だが。
さて今回は、いつも言及しがちな政治社会の事共を少し離れ、教育の事にも僅かに関わる出来事に触れて参りたい。
昨日の事だが、北海道・函館郊外にて先月下旬来行方不明になっていた、男子小学生が無事生還を果たした。まずは、命の危険を乗り越えた勇気を讃えたい。この少年の行方が分からなくなった所は、名勝・大沼公園から遠くない森林が深い所だと聞いており、当時は複数の車両通過や、北海道特産の猛獣 ヒグマの出没情報などもあって、生存が懸念されていたものだ。少年は行方不明の翌日辺りから、数km離れた陸自施設に辿り着き、水利の水だけでほぼ一週間、命を繋いでいた様だ。幸運にも陸自関係者に保護され、今回の慶事となった次第。
ただ、大きな課題もある。少年の行方不明理由は、他人や他社への投石などもあって、彼の両親が躾の意味で置き去りにしたのだとか。勿論、フォローもそれなりにできており、車から降ろした数分後には同じ地点に様子見に戻るも、少年の姿は消えていた由。確かに前述の難点もあって、躾のつもりで置き去りにした意味は分るが、猛獣も出没する地点でのそれは、ちとリスクが大き過ぎたのではないだろうか。又、この出来事に至るまでに、教育指導の面で何らかの瑕疵(かし)があったのではと見るのは、行き過ぎだろうか。
実は俺は、自身の不行き届きもあって、人の親にも夫にもなり損なった身につき、家庭教育につき大きな事は言えず、よって踏み込んだ言及は控えるが、少年の親御様には、専門家の力を借りるなどして、その辺りの再検証をお願いしたい様な気もする次第。少年自身は、大変良い人柄の様なので、これからの問題箇所の矯正などで、是非本人にとって有意義な、健全なそれであって欲しいと願う所もあるからだ。勿論、そのままではよろしくないし、かと言って、拙速に改めさせようとすると、反って反発などを買い、将来大いに具合が悪くなってしまう事もあるだろうから。
余り抽象的な事を申してもどうかと思うのでこの位にしておくが、少年は人生最初の大きな冒険をしたと思う。それは或いは、全く誰にも頼れない危険で不安な状況に身を置く事でもあったろうし、その様な中で、自らを守る安全な場所や方法を見極める眼力を養う事だったかも知れない。保護された時の安堵感や、人を信じる事も大事、と言った所も大きくあろう。ただ「経験こそは、最大の師」の言葉は真理だろう。ほぼ一週間に亘る冒険は、彼のこれからを強く歩む為の大きな糧となるはずだ。それを信じて、我々も彼の行く手を引き続き見守って参れたら、とも思う。
添付画像の事ですが、拙HP「HAKASE(jnkt32)k隠し部屋」内の「読み物ブログ」にて、新たな連載を開始した為(但し、今回分は18歳以上限定のR18内容の為、積極的にはお勧め致しかねます。あくまでご興味がある場合に限らせて頂きます)、暫くの間、このストーリーに関連したJR中央西線、特に貨物便を先導する電気機関車EF64(現在は、後期型の1000代のみ現存)をメインに載せて参る所存です(今回は、JR新守山駅にて)。又、紹介中の、渡辺貞夫さんの楽曲も、これに関連したイメージのナンバーをリンクして参る予定です。今回は、「スイート・ディール」と「フロント・シート」のメドレーを下記アドにて。