昨年来、小学生の我が甥が昆虫対戦ゲーム「ムシキング」にハマっている。
当地名古屋では遊べる場所が意外に少ない様で、我が生まれ故郷の東三河へ行った折などに良く遊んでいる様だ。母親である実妹は、勿論良い顔はしていない。「癖になるので余り連れて行かないで欲しい」とは言うものの、中々そうは行かないのも事実である。
今年初までは惨敗の連続だったのが、夏前辺りから腕を上げた様で、少しは勝つ場面も見られる様になった。同じ負けでも惨敗と惜敗では意味が違うのだ。
場面は変わるが、今夏の高校野球夏季大会でも形こそ違え、同じ事が見えて来る様な気がする。再試合の果て、辛くも優勝を摑んだ早稲田実業高校。そして惜敗はしたものの、常に対戦相手を窮地へと追い込み、優勝試合を非常に濃いものにした駒沢大苫小牧高校。やはり昨年、そして一昨年の覇者はただ者ではなかったのである。
結果から言えば「勝ちは勝ち。負けは負け。」の強弁も立つだろうが、その差は優勝戦ともなれば、本当に紙一重の差なのではないか。そしてそのレベル差のない接戦が試合の質を上げ、観客を惹きつけて止まないと言う事だろう。