Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

人心~自主憲法制定への道程

2005-05-29 22:38:00 | インポート
もう何年も前からの事でしょうが、昨今は特に「人心の荒廃」から来る諸々の事件が多く、本当に遺憾な所です。
主な所だけでも先月末の大阪近郊でのJR西日本の列車事故、宮城県下の飲酒交通死亡事故、警察及び教育関係者による性的不祥事、橋梁工事における関係企業の談合疑惑など、本当に枚挙に暇がない位。更にイラクで拘束された英国警備会社の日本人社員は死亡の可能性大と、本当に新聞紙上は暗い話題ばかりです。余り触れたくはありませんが・・・。
こうした人心の荒廃について、私の交信仲間の1人は「戦後教育の問題」をご指摘になっています。つまり、各分野の知識の獲得が優先される余り倫理道徳に関わる「徳育」あらゆる人間性の基礎となる「体育」が不足していると同時に教育内容全体のバランスも良くないと言う事でしょう。又、私企業による教育の商業化を事実上許容する事態を招いた事も痛恨事。これらはいずれも教育基本法の精神にももとる事になりますね。
1947=昭和22年春より施行された同法第1条には教育の目的として「人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身共に健康な国民の育成を期して行われなければならない」と定めていますね。
振り返って現実はどうでしょうか?
昔からと言えばそれまでですが、深刻かつ陰湿ないじめの構図は大人も子供も同じ。
親による児童虐待も、件数は減ったと言われるものの質的には悪化している様です。
未成年による様々な非行、更に教師でも手がつけられない学級崩壊、その教師自身による諸々の不祥事・・・こちらも目を覆う様な状況であります。勿論良い事共もあるのは事実であり「悪い面ばかり見るなよ!」と叱られそうですが。
これは文部科学省を先頭とする教育行政が人間教育に於いて「何が一番大事か」を良く吟味把握する事なく過ごし、言わば国民をミスリードした事が一因と言えるでしょう。又、教員最大の労働組織、日本教職員組合が必ずしもそうした健全な方向へ協力して来たとは言えない側面があるのも事実だと思います。文科省と日教組の距離は、鋭く対立した以前よりは縮まっている様です。そこに一縷の望みを託しても良いかな、とは思いますね。
それと同時に、世間をここまで貶めたのは不良な風潮と、それを鼓舞した一部メディアの悪い報道姿勢もあるでしょう。
「自由と平和」と言う極めて両立の難しい言葉が安易に使われ過ぎた嫌いがありますね。そうする内に、自由とは本当は有限である事が忘れられ、次第に多くの人々に有害な「放縦」と言う状態にすり替えられて行きます。放縦の果てに何があるか?
それは数年前大阪の小学校を襲撃して多数の犠牲者を生じ、先年処刑された宅間 守死刑囚の蛮行を想起すれば解る事でしょう。
昨年の日記でも記しましたが、正に放縦こそは我が祖国と民族の敵だと思います。
現行憲法とこうした世の乱れは直接には関係しないかも知れない。だが憲法は国家の基本法・・・そうである以上、世のあらゆる事共に一定の影響力があるのは当然でありましょう。今話題の靖国問題にしても、大いに関連がある事でしょう。信教の自由、そして戦争犯罪人合祀の問題があるとは言え、全国民が戦没者への表敬ができない現状はやはり異常ではないかと思います。無宗教の表敬施設の開設構想もある様ですが、早い解決を切望したい所です。
現行憲法は、荒廃した現状を想定してはいません。こうした問題に歯止めをかける何らかの手法の模索を望みたい所。その一法として著述家、西部 邁さんが構想される「歴史的、伝統的倫理観」による制御の検討も価値があるのではと思いますね。*(日本)*
P.S 当特集は次回にてひとまずの終了予定。今日の読売新聞「地球を読む」欄に日中関係についての興味深い記事がありましたので、良ければご参照下さい。当掲示板に同紙のURLがあります。


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