生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

神戸道中記(その3)

2006-05-14 16:22:11 | 過去の記事より
2004年11月に訪れた神戸道中記3回目です。紫の字は以前書いたもので青字は、今回付け足したものです。

わたしは、子供の頃のことはよく覚えています。2歳のとき肺炎で入院した記憶もぼんやりとあります。中学生の頃の記憶はいちばん鮮明です。きっと、つらい時期だったからでしょう。

 短大時代の2年間は、12年神戸に住んでいた中でいちばん楽しい時期でした。だからなのか肝心なところの記憶がなくなっています。

 中華同文とは中国人の学校です。わたしが神戸に住んでいた頃から短大の近くにあったのにすっかり忘れていました。中華料理屋さんだと思ったと言ったら、友人たちは大笑い。(このことは後々まで笑い話になっています)

友達のことは、しっかり覚えています。今回、24年ぶりに会った友達が2人いました。16年ふりに会った友がひとり。5年前に京都の泊まり会に参加したメンバーは5年ぶりです。
でも、時間の空白は感じられませんでした。昨日まで語り合っていたようにすぐにうち解けてしゃべりました。みんな顔は少し変わったけれど、しゃべり方やくせなど学生時代のままでした。

お昼をすませると、わたしたちは短大のあったところを散策しました。教育館のあったところは別の建物が建っていました。道路をはさんでチャペルがあったのですが、その場所がはっきりわかりません。道も変わってしまった様子です。
それでも、学校帰りに電車の時間を気にしながら走った坂道はそのままで、重いカバンを抱えて走っていく自分たちの姿が見えるようでした。

元町まで歩いていくと、しゃれた新しい建物が目に入りました。街はすっかり変わっていました。震災の傷跡はみえませんでしたが、神戸に住む人たちの心にはまだ震災の傷跡が深く残っていることを感じました。

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