生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

人目を気にして

2014-10-15 20:58:24 | CS(子供伝道)
かつてわたしは人の目を気にしてばかりいました。人の評価で自分の価値が変わるわけではないのに……。誰かから悪口を言われるのではないかといつもビクビクしていました。

教会に通いはじめたときは、教会へ行っていることを誰にも言えませんでした。クリスチャンになってからも、親しい友人には言えても近所の人には言えませんでした。人の目を気にして言えない自分が情けなかったです。
そんな臆病な人が聖書にも出てきます。それはニコデモという人です。

教会学校でニコデモの話をするために聖書を何度も読んでいると、気づいたことがありました。
ニコデモのように気の弱い者にも真実に向き合って真理を知らせ、導いてくださったイエス様の愛の配慮に気づいたのです。
12日に教会学校で話したメッセージを紹介しますね。いのちのことば社の「成長」というテキストを参考にしています。

教会へ行っていることを学校の友達や先生に話していますか? 
クラスで教会学校に行っている子どもがひとりだけだったりすると、教会のことやイエス様のことを話せないことがありますね。

わたしは大人になってから教会へ行ったのですが、最初は教会へ行っていることを友達に話せませんでした。
 
人々から先生と呼ばれている人が、イエス様のところへ行くとき、人に見られないように夜になってからこっそりやってきた人のお話をします。
その人の名前はニコデモと言います。ユダヤ人指導者のひとりで、パリサイ人と呼ばれるグループの人でした。

パリサイ人は、聖書をたくさん勉強して、律法という神様の教えをきちっと守ることを大切にしている人たちでした。律法を守れば救われると思っていたのです、

ニコデモも、神様に喜ばれる人になりたいと思って、一生懸命決まりを守ろうとしていました。
でも、全部守りきれないことで悩んでいました。また、心に穴が開いているような気がしていました。

そんなとき、ニコデモはイエス様のうわさを聞きました。イエス様が神様のことをお話したり、病人を癒したり、奇跡を行っていることを聞いて、どうしてもイエス様の話を聞きたいと思ってやってきたのです。

どうして夜にやってきたのでしょう。パリサイの仲間や友達に知られたくなかったからです。仲間たちはイエス様を救い主とは思っていませんし、イエス様の教えを聞こうともしません。

ニコデモはイエス様のうわさを聞いて、もしかしたらこのお方が救い主ではないかと思ったようです。でも、人には知られたくなくてこっそり夜訪れたのです。

ニコデモはイエス様に言いました。
「先生、あなたは神様のもとから来られたお方です。あなたが素晴らしい働きをされているのは、神様が一緒におられるからだと思います。」

ニコデモは、ユダヤ人から尊敬され、先生と呼ばれている指導者でしたが、イエス様のことを先生と呼んで、お話を聞こうとしました。
神様のことを求める真剣な気持ちを持っていたのです。
イエス様は人の目を気にして弱いところのあるニコデモを受け入れて、一生懸命答えてくれました。

イエス様はまず、「まことに、まことに、あなたに告げます。」と言われました。
「まことに」とは、本当にという意味です。イエス様は大切なことを話すとき、2回繰り返します。なので、とても大切なことを告げますよと言っているのです。
そのあとで「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることができません。(ヨハネ3:3)」と言われました。

ニコデモは、新しく生まれなければ神の国に入れないと聞いてびっくりしました。
「わたしのように年を取った者が、新しく生まれることができるのですか?
赤ちゃんにもどって、お母さんのお腹の中に入って生まれてくるということですか?」と聞きました。

イエス様はにっこりしておっしゃいました。
「いいえ。もう一度お母さんのお腹から生まれることではありません。新しく生まれるというのは、神様から新しいいのちをいただいて、神様の子どもになるということですよ」

「神様の子どもになる?」

「人にはみんな罪があるので、自分の力で神様に喜ばれる人にはなれません。けれども、神様のおくってくださった救い主を信じることによって、すべての罪が赦され、生まれ変わらせて神様の子どもとしてくださるのです。そのためにわたしは十字架にかかります。」

イエス様の話を聞いて、ニコデモはすぐにイエス様が救い主だと信じたわけではありませんでした。でも、ニコデモはイエス様の教えを心に留めて考え続けました。そして、しばらくしてからイエス様を信じたのです。

それは、イエス様が十字架に架けられたとき、ニコデモは勇気をもって駆けつけてイエス様をお墓に入れるのを手伝いました。
ニコデモのしたことは、人々に『イエス様を信じています』と示すことでした。でも、このときニコデモは人からどういうふうに思われようと、そんなこと気にしなくなっていました。ニコデモはイエス様を信じることによって、変えられたのですね。




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