昨日はクリスマス礼拝、そして教会学校小学科のクリスマス会でした。
低学年は、先月初めから準備し、練習してきた「でんでんむしのよろこび」の劇をしました。「でんでんむしのよろこび」は、新美南吉の童話「でんでんむしのかなしみ」をアレンジしてわたしが書いた作品です。わたしのHP童話の部屋に掲載しています。
その童話をもとに、40人の子どもたちが最低ひとことずつセリフを言うようにして脚本を書きました。
30分以上かかる劇になってしまったので、まとまるかどうか心配でした。教会学校のクリスマス会でこれほどの大掛かりな劇をするのは前例のないことです。降誕劇ではなく、オリジナル作品の劇なので、参考書のようなものは何もありません。小道具ひとつ作るのも試行錯誤でした。
写真は、子どもたちが背中につけたでんでんむしのカラです。右側に見える赤いものは紙皿を絵具で塗ったもの。紙皿を背中にくっつけ、ひもで縛って背負います。厚紙でできたドラム型のカラは、紙皿に垂直に両面テープでつけてあります。このカラに紙袋でできた暗い色のカラをかぶせ、劇の中でジョイジョイさんが取ってくれることになっています。
一週間に一度の教会学校です。せっかく練習しても一週間たつと忘れてしまったり、欠席する子がいたり……。
劇としてまとまらなくても、子どもたちがイエス様誕生を祝う気持ちをもって参加すること。物語の内容を理解して、イエス様の十字架を想いながら演じること。ひとりも欠けることなく参加できることをひたすら祈りつつ備えてきました。
大道具小道具作りも大変で、日曜の午後、教師たちは暗くなるまで厚紙を切ったり貼ったりしていました。
打ち合わせも日曜だけでは時間が足りなくて、平日にメールのやりとりを頻繁にして思いをひとつにしました。
3週目ぐらいになると、最初は乗り気でなかった子どもたちに変化が表れました。4週目にはカラを背負い、頭には目玉(ぼんぼり)のついたはちまきをつけ、大道具を使って練習を始めると、バラバラだった子どもたちがまとまってきました。
「練習なんかいやだよ」「でんでんむしになるのはいやだ」と言っていた子どもたちが、喜々として練習するようになってきたのです。
でんでんむしになる子どもたちには、各々好きな名前を考えさせました。
「おしゃべりさん」「おえかきさん」「あつがりさん」「よわむしさん」「がしゃがしゃくん」「おこりんぼう」「げんきさん」「やだやだくん」「びっくりさん」など考えて、名前にあう動作をしながら自己紹介します。
主人公は、ぼんやりくん。ダブルキャストで場面ごとに交代したので8人のぼんやりくんがいます。礼拝の時間、おしゃべりばかりしていていつも怒られているAくんが、長いセリフを覚えて言ったのには驚きました。
ジョイジョイさんは、19歳の大学生の青年が熱演してくれました。
本番は、たくさんの父母たちが見に来ていたので、子どもたちは緊張していました。セリフをとばしたり、出番を間違えたりしましたが、ちゃんとセリフが言えました。
何よりも嬉しかったのは、練習の間「ぼくはやらないよ」と言って一度もやらなかったBくんが、でんでんむしのカラを背負って舞台に上がったことです。セリフは言いませんでしたが、嬉しそうにしていました。
フィナーレに「ジョイ」という歌をうたったのですが、ひとりひとりの顔は輝いていました。
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低学年は、先月初めから準備し、練習してきた「でんでんむしのよろこび」の劇をしました。「でんでんむしのよろこび」は、新美南吉の童話「でんでんむしのかなしみ」をアレンジしてわたしが書いた作品です。わたしのHP童話の部屋に掲載しています。
その童話をもとに、40人の子どもたちが最低ひとことずつセリフを言うようにして脚本を書きました。
30分以上かかる劇になってしまったので、まとまるかどうか心配でした。教会学校のクリスマス会でこれほどの大掛かりな劇をするのは前例のないことです。降誕劇ではなく、オリジナル作品の劇なので、参考書のようなものは何もありません。小道具ひとつ作るのも試行錯誤でした。
写真は、子どもたちが背中につけたでんでんむしのカラです。右側に見える赤いものは紙皿を絵具で塗ったもの。紙皿を背中にくっつけ、ひもで縛って背負います。厚紙でできたドラム型のカラは、紙皿に垂直に両面テープでつけてあります。このカラに紙袋でできた暗い色のカラをかぶせ、劇の中でジョイジョイさんが取ってくれることになっています。
一週間に一度の教会学校です。せっかく練習しても一週間たつと忘れてしまったり、欠席する子がいたり……。
劇としてまとまらなくても、子どもたちがイエス様誕生を祝う気持ちをもって参加すること。物語の内容を理解して、イエス様の十字架を想いながら演じること。ひとりも欠けることなく参加できることをひたすら祈りつつ備えてきました。
大道具小道具作りも大変で、日曜の午後、教師たちは暗くなるまで厚紙を切ったり貼ったりしていました。
打ち合わせも日曜だけでは時間が足りなくて、平日にメールのやりとりを頻繁にして思いをひとつにしました。
3週目ぐらいになると、最初は乗り気でなかった子どもたちに変化が表れました。4週目にはカラを背負い、頭には目玉(ぼんぼり)のついたはちまきをつけ、大道具を使って練習を始めると、バラバラだった子どもたちがまとまってきました。
「練習なんかいやだよ」「でんでんむしになるのはいやだ」と言っていた子どもたちが、喜々として練習するようになってきたのです。
でんでんむしになる子どもたちには、各々好きな名前を考えさせました。
「おしゃべりさん」「おえかきさん」「あつがりさん」「よわむしさん」「がしゃがしゃくん」「おこりんぼう」「げんきさん」「やだやだくん」「びっくりさん」など考えて、名前にあう動作をしながら自己紹介します。
主人公は、ぼんやりくん。ダブルキャストで場面ごとに交代したので8人のぼんやりくんがいます。礼拝の時間、おしゃべりばかりしていていつも怒られているAくんが、長いセリフを覚えて言ったのには驚きました。
ジョイジョイさんは、19歳の大学生の青年が熱演してくれました。
本番は、たくさんの父母たちが見に来ていたので、子どもたちは緊張していました。セリフをとばしたり、出番を間違えたりしましたが、ちゃんとセリフが言えました。
何よりも嬉しかったのは、練習の間「ぼくはやらないよ」と言って一度もやらなかったBくんが、でんでんむしのカラを背負って舞台に上がったことです。セリフは言いませんでしたが、嬉しそうにしていました。
フィナーレに「ジョイ」という歌をうたったのですが、ひとりひとりの顔は輝いていました。

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