生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

あなたは足を洗う水をくれなかったが・・・(その1)

2013-07-20 20:51:26 | 聖書から
昨日は家庭集会でした。いつもと趣を変えて聖書の学びは教会で行い、その後、車に分乗してレストランへ行って食事をしながら楽しく語らいました。


聖書ルカ7:36-50の箇所から学びました。
罪深い女がパリサイ人シモンの家に入ってきてイエス様の足を涙で濡らして髪の毛でぬぐい、足に口づけして香油を塗ったことが書かれています。

この女の人の行為にはびっくりします。勝手に人の家に入ってきています。しかも食事の場にやってくるのです。
当時のイスラエルの家屋は開放的で、中庭から招いてもいない人が勝手に入ることが可能だったようです。


女の人はこのとき、イエス様と初対面だったそうです。以前出会っていて罪を赦してもらったのでその感謝の気持ちとしてそのような行為をしたのかと思っていましたが、そうではないようです。
彼女はイエス様のなさったことを聞き、この方こそ救い主だと信じたのでしょう。高価な香油をささげる彼女の信仰に心打たれます。


シモンは、その女の人が罪深い人なので、イエス様が預言者なら、その人がどういう人か知っているだろうと心ひそかに思ったと書かれています。

一段高いところから女の人をさめた目でみているシモンに対してイエス様は金貸しのたとえを話します。
金貸しから50デナリ借りていた人と500デナリ借りていた人がいて、ふたりとも返せなくなりました。金貸しはふたりとも赦してやりました。

*デナリとはお金の単位。当時1デナリは労働者の一日の賃金でした。

「ふたりのうちどちらがよけいに金貸しを愛するようになるでしょうか」
というイエス様の質問に、シモンは「よけいに赦してもらった方だと思います」答えます。

そのあと、イエス様は「あなたは足を洗う水をくれなかったが、この女は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれました。あなたは、口づけしてくれなかったが、この女はわたしがはいって来たときから口づけしてやめませんでした……」とたたみかけるようにシモンに言われます。
シモンは一言も答えません。言い訳すらしません。なぜ黙ったままなのでしょう……。
                              つづく


上の茅葺屋根の写真は、昨日訪れた和風レストランです。
この建物は、土浦藩が江戸末期に造成して江戸詰藩士を住まわせた武家屋敷で、登録文化財になっています。明治11年(1878年) に茨城県内の最初の近代的銀行「第五十国立銀行」を創設した一色範疇が居住したので一色範疇記念館とも呼ばれています。




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